王座初挑戦のスカイ・ニコルソン「夢の一戦」を語る | ボクシング
女子フェザー級のスカイ・ニコルソンが故郷オーストラリアのボクシング発展への思いを胸に王座初戴冠を狙う。心境を語った。
日本時間4月7日(日)、女子フェザー級のスカイ・ニコルソンがサラ・マフードとのWBC王者決定戦に挑む。彼女はこの試合が自身の更なる成長に繋がることを望んでいる。 現WBC暫定王者のニコルソンはマフードとの正規王座を懸けた戦いに集中している。この試合はリチャードソン・ヒッチンズ vs グスタボ・レモスのアンダーカードとしてDAZNから生中継される。ニコルソンが勝利を収めた場合、母国オーストラリアで世界チャンピオンとしてボクシング界を牽引したいと考える。 「オーストラリアには過去にいくつかの女子世界チャンピオンが生まれている。その流れに身を置けること、そして次世代が見上げ憧れる女性の一人になれることをとても嬉しう思う」とニコルソンは話す。「私は、オーストラリアだけでなく、世界中の子供たちにとって良きロールモデルとしての役割が大切であるということを自覚している。多くのアスリート達が、女の子や男の子の人生を形作る上で重要な役割を果たすという事実を、私は重く受け止めています」 「オーストラリアの若い女子ボクサーたちの様子を追っているんです。エラ・バーセン、シエンナ・マレー、マイア・レアード、ティアナ・レウのような選手たちは、素晴らしい活躍を見せている。女子ボクシングの成長は目覚ましいが、まだ成長途中にあるので、今後10年、20年でどう変わるかは非常に楽しみですね。その進化の一端を担えることを誇りに思っています」 「オーストラリアのボクシングコミュニティが求めているのは、単にこのスポーツに対する注目を高めたいということ。私たちは人口が少なく広大な国土を抱えており、アスリートたちが必要とする支援やバックアップを集めることが難しい。私たちが世界で行う活動は、オーストラリアでのボクシングを成長させ、大規模な試合を国内に誘致することを目指しているんです」 ニコルソンは先週、ラスベガスで行われた同郷のティム・チューとセバスチャン・フンドラのWBOスーパーウェルター級タイトルマッチを観戦した。チューはタイトルを守ることはできなかったが、彼女はチューをオーストラリアボクシングのポジティブな影響として特筆した。 フンドラ戦の前にオーストラリアで行われた3度の試合でチューが見せた姿は、ニコルソンが王者になった際に模範としたいと思うような振る舞いだったという。 ニコルソンには特に戦いたい相手がいる。 「ティムは先導役を務め、オーストラリアボクシングを認識させた。それによって、ビッグマッチをオーストラリアにもたらすことになるでしょう。私も同じようにやっていきたいと思っている。夢はオーストラリアでアマンダ・セラノとアンディスピューテッド王者をかけて戦うことですね」
Rudi Schuller