桃の木を伐採しソーラーパネルを敷き詰める提案に… 農園大家族の亀裂と最後の夏を描く感動作「太陽と桃の歌」12月13日公開
第72回ベルリン国際映画祭金熊賞(最高賞)受賞作で、カタルーニャで桃農園を営む、大家族の最後の夏を描く感動作「太陽と桃の歌」が12月13日公開される。キービジュアル、予告編が披露された。 初の長編監督作「悲しみに、こんにちは」がベルリン国際映画祭で最優秀新人作品賞とジェネレーション部門グランプリを受賞したカルラ・シモンの長編第2作。 スペイン・カタルーニャで、三世代に渡る大家族で桃農園を営むソレ家。例年通り収穫を迎えようとした時、地主から夏の終わりに土地を明け渡すよう迫られる。桃の木を伐採して、代わりにソーラーパネルを敷き詰めるというのだ。父親は激怒するが、妻と妹夫婦はパネルの管理をすれば「楽に稼げる」という囁きに心を動かされる。賭け事に懸けようとする祖父、取り付く島のない父、資金稼ぎに畑の片隅で大麻栽培を始める長男など、てんでバラバラに桃園の危機を何とかしようとするが、大げんかが勃発。一家に大きな亀裂が入ったまま、最後の収穫が始まろうとしていた……。 カタルーニャの広大な大地と豊かな実り、煌めく夏の空と吹き抜ける風の下リアルな家族のやり取りが繰り広げられる。土地の再開発という急激な時代の変化に晒される家族の絆を通して、世界の未来を問いかける、ヒューマンドラマだ。 12月13日から、ヒューマントラストシネマ渋谷、TOHOシネマズ シャンテほかで公開。