8月8日に発生し、日南市で震度6弱を観測した地震から2か月です。 地震発生後には津波注意報のほか、南海トラフ地震臨時情報が初めて発表され、防災意識を改めるきっかけにもなりました。 宮崎県内各地で進む対策を取材しました。 【写真を見る】日南市で震度6弱を観測した地震から2か月　避難や備え　宮崎県内各地で進む対策 年間およそ90万人の観光客が訪れる宮崎市青島。 県外から訪れていた観光客に津波注意報などが発表された際、どこに逃げるか尋ねました。 （観光客） 「ちょっと分からないですね」 「高台って、ここはどこにあるんだろうね」 こうした中、県が進めるのが、津波避難場所への案内の強化です。 地元からの要望を受け、避難経路を示した路面標示を青島神社の参道から緊急避難場所に指定されているホテルまで今月中に5か所設置することにしています。 このほか、8日は、避難誘導する看板が植栽で見えなくなっていることから、伸びた枝を伐採する作業も行われました。 （宮崎県中部港湾事務所　田上 剛 さん） 「青島は日本に限らず世界中から観光客が訪れていますので、どなたでも分かりやすいように路面標示を多くして、避難誘導を確実にしたい」 最大震度6弱を観測した地震から2か月。確実な避難を促す取り組みが進んでいます。 地震後に各市町村でも備えを見直す動きがあります。 延岡市では、避難タワーの入り口を蹴破った際に残った破片がとがっていてスムーズに入れなかったとして、市は、今後、入口の材質や扉自体の変更検討することにしています。 また、門川町では高台に避難する車で渋滞が起きたとして、災害時には車で避難しないよう呼びかけているということです。 一方、串間市は備蓄品を見直したところ、ブルーシートが特に少なかったということで、今後、補充することにしています。