今永昇太、なぜ148キロのストレートで抑えられるのか。快投が続く理由を現地メディアが解説
その上で、「それでもなお、この速球は今季のカブスにとってだけでなく、メジャーのいかなる投手の投げた、いかなる球種よりも価値のある投球となっている」と論じ、その根拠として、この日の試合を迎える時点で、今永のフォーシームのランズ・プリベンテッド(失点を防ぐ度合い)がMLBトップタイの「+9」となっている点を挙げた。
さらに記事では、今永のフォーシームに球速以上の威力がある理由として、「イマナガはメジャーで最高レベルのライジング(伸びのある)する速球を投げる」点、そして「イマナガとの対戦には、速球の影に左腕のスプリットという稀な球種の脅威がある」点を指摘。
記事によると、今永のフォーシームは平均で+3.4インチ(8.6センチ)のライジングをしており、これは今季MLBのフォーシームで3位にランクインするとのこと。また、記事では2点目の左腕のスプリットについて、「2024年より前に遡ると、メジャーで定期的にスプリッターを投げた先発投手は6年間おらず、一線級の左腕となると、2017年のアリエル・ミランダまで遡らなければならない」と、その希少性について言及した。
そして、「今、イマナガはメジャーのマウンドでスプリッターを29%投げ、それは彼にとって、最も空振りを奪える投球となっている」とし、続けて「メジャーリーグの打者が見慣れていない武器に、単独でも幻惑される速球を組み合わせることで、イマナガは、より対戦するのがタフになっているのである」と論じている。
J SPORTS 編集部