クロース引退でレアルの中盤から消えた“創造性” 実力者はいるが……「フィジカルに特化しすぎて、創造性が不足」
クロースの代わりはいない
今季のレアル・マドリードはFWキリアン・ムバッペを加え、攻撃陣はますます豪華になった。しかし、失ったものもある。引退したMFトニ・クロースの創造性だ。 今もレアルの中盤にも実力者は揃っている。ジュード・ベリンガム、オーレリアン・チュアメニ、フェデリコ・バルベルデ、エドゥアルド・カマヴィンガなど、いずれもワールドクラスの実力者だ。しかし、創造性の部分はいかがだろうか。 この4人は先日行われたチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第2節のリール戦で揃って先発しているが、結果は0-1の敗北。スペイン『MARCA』によると、レアルでディレクターも務めたプレドラグ・ミヤトビッチ氏はフィジカル的な構成すぎると4人の中盤を疑問視している。 「チュアメニ、カマヴィンガ、バルベルデ、ベリンガムの中盤に納得するか?個人的には納得していない。リール戦の問題は中盤にあったと思う。フィジカルに特化しすぎて、創造性が不足している。モドリッチが外れていたし、クロースはもういない。この組み合わせはレアルの中盤にふさわしくないと思う」 ルカ・モドリッチも年齢を重ね、最近はスタメンから外れる機会が増えている。もう以前のようなフル稼働を求めるのは厳しいだろう。クロース、モドリッチが全盛期だった時ほどの支配力が今の中盤にはないのだ。 トルコの若き司令塔アルダ・ギュレルには特大の才能があるが、創造性の部分をどう補っていくのか。ヴィニシウス・ジュニオールやムバッペなど前線のタレントを活かすには、中盤から良質なボールを届けることが絶対条件だ。
構成/ザ・ワールド編集部