【大学野球】明大が法大に勝利し3位 仙台育英出身のきれい好きコンビが先発で対決
◆東京六大学春季フレッシュトーナメント▽第4日 明大5X―4法大(6日・神宮) 3位決定戦が行われ、明大がサヨナラ勝ちした。法大の先発は古川翼(2年=仙台育英)。明大の先発は湯田統真(1年=仙台育英)。仙台育英対決が実現した。 古川は3回3安打2失点で交代。「決め球の投げきりが高くなってしまうこと、低めのコントロールが課題」と反省。後輩との対決について「試合前、うわさで周りから言われていた。全く意識していないことはないけど、あくまで対戦するのはバッター。整列して初めて目が合った」とクールに試合に入った。 一方、「今朝相手のオーダーが出て、先発古川さんだってわかって、なんか、うれしかったです」と初々しい笑顔を見せた湯田は初回に制球を乱し、4失点。その後は外角のストレートが決まり始め、6回まで0に抑えた。田中武宏監督(63)は「あと30分早く起きろ。(2回以降は0に抑え)ようやく目が覚めたんじゃない」と評価した。 2人はそれぞれのチームできれい好きキャラ。湯田の部屋は9、10人が入りゲームをするほど。「試合前なので部屋はきれいにしてから今日来ました」と登板に臨んだが、古川はその上を行く。「古川さんのほうが数段上のきれい好き。ウェアとかをバッグに入れるときも畳んで。全然違う」。古川の同部屋の野崎慎裕(3年=県岐阜商)も「気持ち悪いぐらい整理整頓されている」と引いていた。 2人の他にも、六大学で戦う仙台育英出身の選手が増えている。古川が「早稲田にも立教にも同じ育英のピッチャーがいる。最終的に育英高校卒業として自分たちが六大を引っ張っていける投手になれたら」と語れば、湯田は「すごいピッチャーがいっぱいいるので、ショートイニングでも投げられるぐらいに」と秋に向けて意気込んだ。仙台育英勢の活躍から目が離せない。(臼井 恭香)
報知新聞社