「農家=時給9.9円」に待った! 広告代理店→24歳で農業の道へ 「農協に頼らず儲ける戦略」とは?
◼︎「農家は儲からない」は本当?
「農家は儲からない」というイメージは正しいのか? 実は米の価格が高騰する中、倒産・廃業する米農家は年々増えており、今年の1月から8月は過去最多ペースとなっている。また、「令和4年農業経営体の経営収支」をみると、水田作の農業所得が減少していて、令和4年は年間でわずか1万円の所得しかなく、労働時間で割ると時給9.9円相当だという。 こうした背景には、コロナ禍による外食産業の停滞やウクライナ侵攻による資材費高騰などがあるが、資材費の高騰を受けて価格を上げようにも消費が減少しているため価格が変えられない、などの事情がある。 こうした日本の農業の現状について、The HEADLINE編集長の石田健氏は「減反政策の継続など、需要と供給のバランスを見ながら弾力性を持って運営できなかった点は大きな要因だ。そもそも国土が狭い日本では効率性を上げなければ海外に勝つことはできず新規就農者も増えないだろう」と分析。 さらに石田氏は黒田さんの“戦略”について「自分で販路を広げるなど本当に素晴らしい。このように経営がうまい方はどんどん出てくるだろう。ただ、大規模経営や地域全体として活性化できるかというと別の話になり、どうしても農協に買い切ってもらうことで安定した収入を得る形になる。それがなければ不作などに生活が左右されてしまうからだ」と述べた。 (『ABEMAヒルズ』より)
ABEMA TIMES編集部