ミジン（チョン・ウンジ）とスン（イ・ジョンウン）が同一人物であることがバレそうに……

　泥酔したミジンは、友人ガヨン（キム・アヨン）の家を訪ねるが、1階下の部屋であるジウンの部屋と間違えてしまう。驚くジウンだが、ミジンはジウンの部屋に上がり込み、彼に「自分勝手で自己中心的だし礼儀知らず。その性格でこの顔はもったいない」と放ち、彼の頬を挟み込む。 　翌朝、ミジンはジウンの部屋で目覚めたことに驚愕し、日が昇る前に部屋から出ようとする。しかし、昨夜、酔ったミジンがジウンの部屋の鍵を壊したことで、部屋から出ることができずミジンはパニックに陥る。刻々と陽がさす中で、ミジンはジウンのベランダからガヨンの部屋によじ登ろうとする。危険だと慌ててミジンの足を掴むジウンを、ミジンは蹴り倒して、ガヨンのベランダでスンに変身してしまう。あわや間一髪のところで、ジウンにバレずに済んだことにホッと胸をなでおろす。しかし、ミジンはジウンの部屋に鞄も靴も忘れており、それを届けにジウンは、ガヨンの部屋を訪れインターホンを鳴らす。 　ミジンとスンが同一人物だということが、ジウンにバレそうでバレないのが、たまらなく痛快で笑ってしまう。ジウンが、ミジンの前でスンに電話したり、日が昇り沈むのをミジンとスンとともに、「早く！　早く！　変身しちゃうよ！！」とドキドキハラハラし、ミジンが恋する姿にキュンとする。自分の前に偶然に何度も現れるミジンのことを、ジウンも何やら意識しだしているようだ。ミジンとジウンの恋が盛り上がっていくのが楽しみな中で、おばさんであるスンの活躍に実は一番心を掴まれている。スンのお仕事成長ドラマでもあり、スンが見た目はおばさんなのに、中身は20代のスキルで大活躍を見せる痛快さと、若い女の子の感性で傷つく姿がいじらしい。アイドルのウォンも、スンからミジンへの変身を目撃しており、彼もこの先恋の三角関係に絡むのだろうか。 　コメディ部分では、ジウン、スン、捜査官ビョンドク（ユン・ビョンヒ）の3人のやり取りもとても面白い。ビョンドクを演じるユン・ビョンヒは、2021年『ヴィンチェンツォ』での法律事務所の事務長役でもコミカルな演技を見せ、人気を博した。彼はこういう役を演じると活き活きしハマっている。ビョンドクがスンの変身をもしも目撃したら、相当驚くこと請け合いで、その顔も見てみたいなぁと密かに期待している。スンの活躍と、ミジンの恋と、ジウンやビョンドク、ウォンたちがこの先どんな物語を見せてくれるのかの展開をとても楽しみにしている。