市教委が参考資料として提示している新図書館入り口のイメージ図（市教委提供）

　茂原市立図書館の移転準備を進めている市教委は、JR茂原駅前の商業ビル6階にある現図書館を10月末で休館させる。新図書館は同市高師の商業施設「茂原ショッピングプラザアスモ」2階で来年3月21日に移転開館する予定。市教委は休館中、東部台文化会館や各公民館、各福祉センターの図書室の利用を呼びかけている。現図書館の蔵書は休館中、利用できなくなる。 　市教委によると、現在の市立図書館は駐車場が少ないなどの課題があったため、利便性の向上と施設内容の充実に向けてアスモへの移転方針が決定。市教委は今年4月に新図書館基本計画を策定した。 　新図書館は、自由に本を閲覧できる「開架」の本棚の冊数を減らし、利用スペースにゆとりを持たせる。ついたて付きの机がある学習スペースや、現在もあるショート託児などを行う「こどもひろば」を設ける。 　新図書館の内装や書棚などの整備費用はアスモ側が負担。市は引っ越しや現施設の原状回復などの経費1億754万円を本年度一般会計補正予算に計上した。移転により施設の床借上料は現在よりも年約840万円軽減する見込みという。市は、図書館設置条例の改正案を12月議会に提案する方針。 　アスモには650台の無料駐車場があり、市教委は、アスモの買い物客の利用やイベントとの相乗効果で来館者は増えるとみている。