中日がサヨナラ勝ち!田島慎二の引退試合で意地の白星 福永が劇打 ナイターで燕勝利なら球団史上初3年連続最下位確定も
「中日4-3DeNA」(5日、バンテリンドーム) 中日がサヨナラ勝ちで、田島慎二投手の引退試合を飾った。負ければ球団史上初の3年連続最下位が確定する状況で、意地をみせた。 【写真】田島をマウンドへ送る立浪監督 柔らかな笑みで歩み寄る 先発の小笠原が初回から3回まで3イニング連続失点で苦しい展開となったが、田中幹の適時打、細川の23号ソロなどで同点に。九回に先頭の田中幹が二塁打で出塁すると、犠打で1死三塁の好機を作ると、2死二、三塁から最後は福永がショートへの内野安打を放ち、試合を決めた。 ただ、ナイターでヤクルトが勝利すれば、最下位が決まる状況となっている。 田島は七回に登板。DeNA・三浦大輔監督は元中日の京田陽太を代打に送る粋な采配をみせた。田島は京田を空振り三振に打ち取ると、天を仰ぎ、万感の表情で最後は笑顔を浮かべて、京田に手を出して感謝。マウンド上でナインと握手を交わして、マウンドを降りた。観客席は背番号「12」のボードを掲げたファンで埋めつくされた。ベンチでは小笠原らナインが涙。京田も打席で涙を浮かべていた。 田島は中日一筋で試合前までで通算461試合に登板。2017年にはクローザーとして34セーブをマークした。2020年4月には右肘のトミー・ジョン手術を受け、2年連続で大幅な減俸も経験。それでも最後は満員の本拠地のファンに見守られ、13年のプロ野球人生の有終のマウンドを飾った。