【独占告白】「お願いした事実もない」記者会見後に「ドーピング疑惑騒動」の平本蓮が明かした胸中
9月2日、都内某ホテルにて格闘家・平本蓮(26)の会見が行われた。X上に投稿された音声メッセージを発端とする、自身の「ドーピング疑惑騒動」を明確に否定するためだ。 【写真】すごい威圧感…疑惑に対して「怒りの形相」を見せる平本蓮 多くのメディアが詰めかけた会見直後、「会見の場では話せなかった真相」について、渦中の平本蓮がFRIDAYデジタルの独占取材に応じた――。 白いピンストライプのスーツ姿で軽めのシャドーボクシングを披露しながら、平本はまず、こんな話を語り出した。 「ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで試合をするのが小学生の頃からの夢。MMA(総合格闘技)でトップをとって世界的な選手になれたら、エキシビションマッチで世界の都市を巡って色んなやつと戦ってみたい」 ボクシングの元世界5階級制覇王者で50戦全勝のキャリアを誇るフロイド・メイウェザー(47)は引退後、その知名度を生かして世界中でエキシビションマッチを行っている。日本ではキックボクサー時代の那須川天心(26)、格闘家の朝倉未来(32)をKOで沈め、試合前後の振る舞いも含めて話題となった。 「稼げるのはやっぱり、ボクシングですよね。K-1時代はタイトルマッチでもファイトマネーは30万円だった。3ヵ月も必死で練習して、しかもタイトルマッチなのに……『練習に使った時間、コンビニでバイトしていたらもっと稼げてたな』と思ったら、やってられなくなった。あの頃を思えば、いま、RIZINさんからは十分なファイトマネーを頂いている」 平本はRIZINの看板選手としてスター街道を駆け上がる予定だった。 7月28日、さいたまスーパーアリーナで行われた『超RIGIN.3』のメインイベントで、平本は朝倉をKO。鋭い左ストレートに朝倉は反応できず、1ラウンド2分18秒でマットに沈められた。大スターに圧勝した平本の人気は格闘技ファンの間で不動のものとなり、格闘技界ファン以外にもその名が知られつつあった。 だが、その後に思いもよらぬ災難が降りかかった。 8月20日、『復活の日本』と名乗るアカウントがⅩ(旧twitter)上で平本のドーピング疑惑を告発。平本の元トレーナーで格闘家の赤沢幸典氏(32)が、平本に対して「注射の打ち方」を指南する内容の音声データを公開した。 その後、赤沢氏が平本のドーピング疑惑を実名で告発。「平本に禁止薬物を提供したものの、良心の呵責に耐えきれなかった」として、自身のSNSに「ヒラモトレン」名義の口座からの入金画像をアップし、「薬物購入の証拠」だと訴えた。8月28日には、自身も禁止薬物を使用していたことを告白したうえで、以下の文章を投稿した。 〈朝倉未来さんの無念を晴らすか、日本の格闘技界が腐っていくことに目を瞑りつつこの事実を闇に葬り去るか、どちらが人として正しい行いかを天秤にかけて、告発することを選びました。言わなきゃバレない。自分の過去の行いも誰にもバレない。でも自分が言わなかったら朝倉未来という格闘家が志半ばで自分も加担した不正により引退をしてしまうし、平本も自分が加担したせいで今後も許されない罪を重ねてしまう。その十字架を背負いながら生きていくことは自分にはどうしてもできませんでした〉 ドーピング疑惑に反論すべく平本が9月2日に会見を開くと、朝日新聞など一般紙を含む多くの記者が集まった。世間の関心の高さがうかがえた。 赤沢氏とは3年前に知り合い、MMAの技術や海外で戦うノウハウを学んだという。赤沢氏は2試合でセコンドを務め、勝利に導き、平本は「信じられない」と戸惑いを隠せない。 「ドーピングに違反することはしていない。お願いした事実もない」 取材・文:岩崎大輔
FRIDAYデジタル