山下幸輝、若手検事役に裏設定「立ち姿やたたずまいはとにかくどしっと構えようと」『アンチヒーロー』インタビュー
長谷川博己さんが主演を務める日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系 毎週日曜 午後9時~9時54分)で、若手検事・菊池大輝役を演じる山下幸輝さんにインタビュー。初めての日曜劇場出演や共演者の印象などを聞いた。 【写真】菊池(山下幸輝)と緑川(木村佳乃) 長谷川さんが演じるのは、「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士・明墨正樹。「弁護士ドラマ」という枠組みを超え、視聴者に“正義とは果たして何なのか?”“世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?”を問いかける、前代未聞の逆転パラドックスエンターテイメントだ。 山下さん演じる菊池大輝は、伊達原(野村萬斎)と緑川(木村佳乃)の元で働く若手検事で、真相に迫る明墨たちを阻んでいく。 ◆ここまで演じられての感想を教えてください。 こんなにもたくさんのベテランの方たちと対峙するお芝居が初めてなので、その空気感になじまないと、僕自身ちょっと押されてしまう瞬間もあって難しかったです。 ◆山下さんが思う菊池はどんなキャラクターでしょうか? どんな役作りをされていますか? 僕自身よりも年齢が上の役を演じることが最近多くて、菊池も27、8歳という年齢で、作中には出てこないですが、東大卒という裏設定があります。それも踏まえて、立ち姿やたたずまいは、とにかくどしっと構えようと思ってやっています。 菊池は検察官として萬斎さん演じる伊達原の言葉が正義だと思っているので、それがたとえ悪だとしても「そこについていきます」と見えるようにこだわっています。 ◆本作への出演で刺激を受けたことはありますか? 作品的にも専門用語だけでなく、せりふ量がすごく多いので、それに負けず、精神力を切らさないところ。僕自身、パンって切れてしまう瞬間があって、その中で皆さんは役に入り込んで集中されていて、その切れる瞬間がすごく少ない方たちばかりです。 ◆具体的にどなたの姿勢に刺激を受けましたか? 法廷シーンでの明墨さん。長谷川さんのせりふ量がまず多いこともそうですが、一つ一つの言葉のパワーがすごいです。テンションもずっと明墨さんなので、それもすごいなと思います。 ◆野村萬斎さんと対峙するシーンも多いですが、共演して感じたことはありますか? 萬斎さん演じる伊達原の目に、負けそうになることがあります。伊達原と対峙する中で、僕が目だけでお芝居をしなければならないときに、伊達原が目で訴えているような、目の奥は笑っていない感じがあって、そのパワーに菊池は耐えなければならないのですが、今のところ連敗です。僕も自分の持ち味として目の強さがあると思っているので、残りの撮影でなんとか勝ち越したいと思います。 ◆本作への出演で反響の大きさを実感することはありますか? 俳優を始めて間もない、まだまだ走り続けないといけないぐらいのときに、この日曜劇場に出られるということがすごく光栄なことだなと思っています。お母さん世代の大人の方たちに声をかけられるようになりました。