山下幸輝、若手検事役に裏設定「立ち姿やたたずまいはとにかくどしっと構えようと」『アンチヒーロー』インタビュー
◆ここまでの撮影を通して、印象深いシーンはどこでしょうか? クランクインして初めての撮影が木村佳乃さんと2人で対峙してお芝居する3話のシーンだったのですが、めちゃくちゃ緊張しました。しかも、最初から菊池が本などをバーンと投げて、ちょっと上げていかないといけない芝居だったので、すごく印象に残っています。 あと、法廷のシーンでは、せりふ量が皆さん多いので、せりふを間違えても励まし合いながら、なんならちょっと盛り上がるぐらいの雰囲気の中で撮影が進んでいることも印象的です。撮影裏ではこういう感じなんだと作品とのギャップが伝わってきます。 ◆どなたに励まされることが多いでしょうか? 木村さんが現場にいるだけで明るくなります。木村さんの「おはようございます」が太陽のようで、「今日も頑張れそう」というパワーをもらえるんです。今日も法廷のシーンを撮影していて、伊達原のせりふがすごく多くて、しかもセットなのでこもっていて暑いんです。その時に木村さんが小道具を使ってあおいでいて、それを後ろで見ていて、いいなと思いました。 ◆法廷のシーンでは、北村匠海さん、堀田真由さんとも対峙されることがありますが、お2人とのエピソードはありますか? 初めての法廷シーンで、北村さんと堀田さんと一緒になりました。その日、すごく緊張しながら現場に入ったのですが、お2人が写真を撮ってくれたことで、僕の緊張もほぐれました。堀田さんは『よるのブランチ』で一緒に現場レポートをさせていただいたのですが、すごく落ち着いていて、でも雲のようにふわふわしている感じもあって、一緒にいて居心地がいいなと思いました。 ◆年齢が近いお2人から何か刺激を受けたことはありますか? 今のところお2人とは法廷のシーンだけなんですけど、一緒になるときせりふを間違えている姿を見たことがないです。法廷ってなじみがないからアップアップしてくると思うんですけど、きちんと準備されて、自分の中に落としてお芝居されている姿にすごいなと思いました。 ◆山下さんご自身は、法廷に立ってみていかがでしたか? 立ってないみたいです。本当に浮いていますもん(笑)。地に足をつけられるように頑張ります。 ◆SNSでもかなり盛り上がる作品になっていますが、本作の魅力をどのように感じていますか? このドラマ、めちゃくちゃ伏線を張っていくんですが、その全部を裏切っていくところが魅力だなと思います。SNSで視聴者の方がめちゃくちゃ考察して、「あれはこうだろう」「いや、こうだろう」みたいに盛り上がる中、本当はこれでしたというのがシンプルにエンターテイメントとしてめちゃくちゃ面白いなと思います。 ◆そのちりばめられた伏線の中に、菊池も入ってきそうですか? ガッツリ入ってきます。4話で伊達原さんに「ちょっと君、頼みたいことがあるんだけど」と言われたことで、バンバンに伏線が張られましたよね(笑)。ここから菊池がどんな動きするのか楽しみにしていてほしいです。 ◆そんな考察にご自身が絡むシーンを撮影するときは、どういう気持ちですか? してやったろうと思いながら撮影しています。視聴者さんが見て、「うわ、いいな」という芝居や演出を、自分で持っていけるようになりたいなと思います。1話で明墨さんがハリネズミのポーズをした時に、ギャップの面白い演出みたいなのをやりたいなと思って、菊池の役を広げていくようにできたらと思います。