主演マイキー・マディソンの振り幅に絶賛相次ぐ、映画『ANORA アノーラ』新場面写真解禁
第77回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『ANORA アノーラ』の新場面写真が解禁された。 【全ての写真】ゴールデングローブ賞主要5部門にもノミネートされた『ANORA アノーラ』場面写真 監督は、多くの映画祭で喝采を浴びた『タンジェリン』(15)やアカデミー賞助演男優賞ノミネート作『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(17)など、幾度となくアメリカ社会の「声なき声」を丁寧かつユーモラスに描いてきたショーン・ベイカー。そんなベイカーが最新作『ANORA アノーラ』で描くのは、自らの幸せを勝ち取ろうと全力で奮闘するロシア系アメリカ人の若きストリップダンサー、アノーラの等身大の生きざま。ニューヨークを舞台に、身分違いの恋という古典的なシンデレラストーリーを21世紀風にリアルに映し出す。 主役のアノーラ(通称アニー)を演じるのは、新星マイキー・マディソン。また、アノーラに夢中になるお調子者のロシア新興財閥の息子イヴァン役を「ロシアのティモシー・シャラメ」の愛称で親しまれるマーク・エイデルシュテインが演じ、『コンパートメントNo.6』で強烈な印象を残したユーリー・ボリソフが2人の結婚を阻止しようとする男の1人を好演する。 解禁された場面写真が写しているのは、マイキー・マディソン演じる主人公アニーの悲喜こもごも。数カラットの結婚指輪をはめた指をかざしたご満悦の笑顔や、御曹司のイヴァンの膝の上に座りカジノではしゃぐ様子など、ストリップダンサーが大富豪の御曹司と恋に落ち、結婚するにいたる「いかにも」なシーンが切り取られている。しかし他の場面では、すっぴんに冴えない表情で夜の埠頭や街にたたずむアニーが見て取れ、キラキラのシンデレラストーリーにはそぐわない、ただ事ではない何かが起きることが考えられる。 賞レース序盤ですでに18の賞にノミネートされ、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、ボストン映画批評家協会賞、パームスプリングス国際映画祭などで、すでに7つの俳優賞・演技賞を受賞しているマディソンは、映画への主演は本作が初めて。自身の出演作が賞レースをにぎわせていることについて、「アノーラは私にとって特別で、大好きなキャラクター。この作品も大切に思っているし、監督はじめ作品にかかわったみんなの愛が詰まった結晶でもある。だからこそ、演技についてポジティブな反応をもらえることや、役作りや作品に注いだ情熱が理解されるのは本当に嬉しい」とコメントしている。 また、ショーン・ベイカー監督は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19)と『スクリーム』(22)での演技を見てマディソンを抜擢。監督曰く「リサーチを経て、マディソンは撮影開始までに アニーを真に理解していた」と、彼女のキャラクターへのリサーチと洞察力を絶賛した。 映画『ANORA アノーラ』は2025年2月28日(金)に公開。なおノミネート作品が発表されたばかりの第82回ゴールデングローブ賞でも、作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、監督賞、主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)(マイキー・マディソン)、助演男優賞(ユーリー・ボリソフ)、脚本賞の5部門に選ばれた。