東京サンシャインボーイズ復活!『蒙古が襲来』製作発表会見
東京サンシャインボーイズは、1983年、三谷幸喜を中心に旗揚げされた伝説的な劇団だ。『12人の優しい日本人』『ショー・マスト・ゴー・オン』『彦馬がゆく』といった話題作を上演、最もチケットの取れない劇団として人気絶頂の1994年に“30年の充電”を発表して、休止期間に突入。 2009年にホームグラウンドだった劇場シアタートップスの閉館イベントで『returns』を12日間だけ上演した後、再び長い沈黙を続けていた。 しかし、今回、2025年2月9日~PARCO劇場での復活公演が決定。7月11日に製作発表会見が行われた。 復活公演は、完全オリジナル作品『蒙古が襲来』。作・演出の三谷幸喜によれば「群像劇であり、コメディであり、時代劇(中略)。鎌倉時代、蒙古がやってくる直前の九州のとある漁村を舞台にした、アットホームなコメディ」となる予定だ。 出演者は、相島一之、阿南健治、小原雅人、梶原善、甲本雅裕、小林隆、近藤芳正、谷川清美、西田薫、西村まさ彦、野仲イサオ、宮地雅子が再集結。それに加えて、2009年のトップス公演『returns』にゲストとして参加した吉田羊が劇団研究生として、今回も参加する。 どのメンバーも演劇のみならず、映画やドラマなどで引っ張りだこの俳優ばかり。今、この顔ぶれを揃えるのはどれだけ難しかっただろう…と余計なことを考えてしまう。 ポスターにはドラマ『ショムニ』などに出演、2002年に亡くなった伊藤俊人さんの名前も載っており、劇団メンバーの結束を感じる。 残念ながら劇団再結成ではなく、この公演の後再び80年間の充電期間に入る、と三谷幸喜はコメントしているが、できることなら定期的に上演を続けてほしいと思うファンも多いのではないだろうか。 Text:Reiko Nakamura