西武・今井達也が7回2失点で対楽天12連勝 奪三振数はリーグトップに浮上
(パ・リーグ、西武6―2楽天、9回戦、西武5勝4敗、12日、ベルーナD)西武・今井達也投手(26)が先発登板し、7回を5安打2失点で今季3勝目をマーク。2021年から続く楽天戦の連勝を12に伸ばした。7三振を奪って計53奪三振とし、オリックス・宮城を抜いてリーグトップに浮上。母の日に白星を挙げ、強い体に産んでくれた母への感謝を口にした。 〝お得意様〟を相手に躍動した。今井は七回を投げ切ると短く切った髪をかきあげ、ホッとした表情を浮かべた。 「いつもより崩れかけたところが多かったが、古賀(捕手)が本当にいいリードをしてくれた」 2021年10月15日から続く楽天戦の連勝を12に伸ばした。今季もこのカード3戦3勝。再三走者を出し、二回に先制を許しながらも打線の援護に恵まれ、「相手もプロなので10回打席に立ったら2、3回はヒットを打つ。そこは割り切って投げている」と7回2失点にまとめた。 直球が走り、スライダーも切れて、7三振を奪い、53奪三振はリーグトップ。防御率も1・47で2位につける。開幕から7戦続けて7回を投げ、全てでクオリティースタート(先発で6回以上、自責点3以下)をマーク。「昨季以上に一日一日、充実して過ごせている」とうなずいた。 母の日に最高の恩返しとなった。母・江利子さんは小学1年から野球を始めた今井を献身的にサポート。地元・栃木のクラブチームに所属した中学時代は、朝5時前に家を出ることもあった。弁当を作って車で送迎してくれた母へ、「本当に体の強い母親なので、その血を引き継いだのかなって毎日思っている」と感謝を口にした。 最下位に低迷するチームだが、2連勝で5月に入ってから2カード目の勝ち越し。「常に自分の勝ち負けじゃなくて、投げた試合でチームが勝つことが大事」と今井。上位浮上を目指して全力で腕を振り続ける。(石井孝尚)