センバツ21世紀枠候補の石橋 躍進の立役者・エース篠崎「作新に勝ち自信に」
来春の第93回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催)の「21世紀枠」の関東・東京地区候補校に11日、石橋高(栃木県下野市、瀬端徹校長)が選ばれた。同校の地区候補校選出は第89回大会以来2回目。県内の高校の選出は前回大会の宇都宮に続いて2大会連続となる。21世紀枠を含めた全出場校は来年1月29日の選考委員会で決定する。 石橋は1924年創立の県立高で、共学の進学校。野球部は35年創部で、部員は31人(マネジャー4人を含む)。9月の秋季県大会では、準決勝で作新学院を3―2で破るなど、接戦を次々と制して準優勝した。4年ぶりに出場した秋季関東大会では、1回戦で東海大相模(神奈川)と対戦。全国屈指の強豪を相手に中盤まで互角の戦いを見せたが、0―7の七回コールドで敗れた。県高野連は「施設や練習時間など限られた環境の中で学業と部活動を両立させ、大会で好成績を収めている」と評価していた。 選手らはこの日、授業終了後の午後4時半ごろに会議室に集まり、瀬端校長から選出を伝えられた。福田博之監督は「戦績に加え、『文武不岐』を目指している点など、進学校の生徒としてやれることを当たり前にやっていることを評価していただけたのでは。うれしい半面、責任の重さも感じており、身の引き締まった思い」と話した。小林到主将(2年)は「選ばれるかどうか不安だったが、選出を伝えられてほっとした。今後は守備をもう一度基本から見直し、守りからリズムを作れるチームを目指す」と先を見据えた。 作新学院戦で完投勝利を挙げるなど秋季県・関東大会の全7試合に先発し、躍進の立役者となった篠崎晃成投手(同)は、「秋は調子に関わらず試合を作れるようになり、作新に勝てたことも自信になった。安定して130キロを出し、球速以上のキレを出せるように冬場の練習に取り組みたい」と意気込んだ。 21世紀枠の出場校は石橋を含む全国9地区の候補校から、来年1月29日に大阪市の毎日新聞大阪本社で開かれる選考委員会で3校が選ばれる。【玉井滉大】