豊作祈り「花園の御田舞」 和歌山、5年ぶり開催
五穀豊穣を祈り、稲作の1年間の工程を舞踊で表現する「花園の御田舞」が11日、和歌山県かつらぎ町の遍照寺であった。平安時代中期から続くとされる国の重要無形民俗文化財で、通常は1年おきに開催。今回は新型コロナウイルス禍による中止を経て5年ぶりに上演され、訪れた人たちを楽しませた。 羽織はかま姿のはやし方約10人が座る本堂に、黒の羽織と烏帽子、白いはかまを着け、木製のくわを持った若者3人が登場。太鼓やたたき棒、古風な歌などのはやしに合わせ、春の田作りから、もみまき、田植え、秋のもみすりまで、20演目に及ぶ稲作りの一連の所作を格調高く演じた。