「薬物使用」疑われたまま48歳で死去「パラサイト」出演のイ・ソンギュンさん命日…哀悼続いた1年
薬物使用が疑われ、警察から調査を受けたイ・ソンギュンさんが突然この世を去ってから、27日で1年が過ぎた。48歳という若さだった。 【写真】死去直後、昨年大みそか開催の「SBS演技大賞」での哀悼メッセージ 2023年10月、イ・ソンギュンさんの薬物使用容疑が突如として浮上。立件後、警察から3度の調査を受けた故人は死亡直前まで、嘘発見器による追加調査を求め、悔しさを訴えていた。 しかし、イ・ソンギュンさんの要望は受け入れられることはなかった。その結果、ソウル鍾路(チョンロ)区の公園で、イ・ソンギュンさんが死亡した状態で発見され、当該容疑は公訴権無しで終結した。 1975年生まれのイ・ソンギュンさんは、韓国芸術総合学校の演劇科を卒業後、1999年に2人組デュオBijouの「大丈夫」のミュージックビデオに出演し、芸能界デビュー。長い無名時代を過ごしたが、2007年にドラマ「白い巨塔」「コーヒープリンス1号店」に出演し、メジャー俳優へと躍り出る。以降、映画「火車 HELPLESS」「僕の妻のすべて」「パラサイト 半地下の家族」など、多くのヒット作を誕生させたほか、ドラマ「パスタ~恋が出来るまで~」「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」などでも視聴者から愛された。 イ・ソンギュンさんの悲報が伝えられると、韓国芸能界では追悼が相次ぎ、今年1月には、ポン・ジュノ監督らが所属する「文化芸術人連帯会議」が、「故イ・ソンギュン俳優の死に直面する、文化芸術家の要求」という声明を発表。また「第96回 アカデミー授賞式」「第60回 百想芸術大賞」「第29回 釜山国際映画祭」など、国内外の映画祭でも、イ・ソンギュンさんへ向けた追悼が続いた。 「百想芸術大賞」では、イ・ソンギュンさんが出演した映画「Sleep」「Killing Romance」が脚本賞(シナリオ賞)の候補に上がり、授賞者として登壇した女優のチョン・ウヒは「候補作のうち、2作品に故イ・ソンギュン先輩の姿が見える」「作品の中で見せてくださった先輩の演技は、永遠に私の心の中に残ることになるだろう」と伝えた。 10月に行われた「釜山国際映画祭」では、イ・ソンギュンさんへ功労賞が贈られ、追悼映像が流れるとソン・ジュンギら一部俳優陣は、目を潤ませた。MCを務めた女優のパク・ボヨンは「とても残念な別れだった」「『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』の最後のあいさつのように、今こそ、安らぎに至りますように」と哀悼の意を述べた。 この他にも、同映画祭では特別企画プログラム「美しい人、イ・ソンギュン」を開催し、チョ・ジョンソク、ユ・ジェミョン、チョ・ジヌンとキム・ソンフン監督が「幸福の国」と「最後まで行く」のスペシャルトークを実施。特に、チョ・ジヌンは故人を思い出しながら涙を流し、「ずっと覚えている。最後まで覚えていてほしい」と真心を伝えた。 最近、ソン・ジュンギもイ・ソンギュンさんについて言及。「数日後は、大好きなイ・ソンギュン兄さんの命日だ。兄さんにまた会いたい」と、恋しさを露わにした。 (よろず~ニュース・椎 美雪)
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