よろず相談室

　広島市南区の60代会社員男性からの相談です。 　「息子を育てた経験しかないからか、女の子の孫2人との接し方が分かりません。小学4年と年長で、よく家に来てくれてかわいいです。妻はアニメや韓国アイドルの話題で盛り上がっていますが、私は『じいじ、あっち行って』などと言われる始末。息子が幼い頃は一緒に外遊びや野球を楽しみましたが、孫の好きなままごとや動画視聴は興味が持てません。3人になると気まずい雰囲気です。楽しく話したり遊んだりしたいです。どうすればよいでしょう」 ★「今どき」教わろう 　今どきの子どもの遊びや勉強を孫から教えてもらってはいかがでしょうか。「昔のことで忘れてしまったから教えてよ」と言って、わざと分からないふりをするのです。すると優越感を感じてうれしそうに教えてくれます。孫とのコミュニケーションも進み、子どもも遊びや勉強に夢中になる。一石二鳥です。(広島市安芸区・主婦・75歳) ★自ら童心に返って 　肩肘張らない自然体が一番です。子どもは人の心理に敏感で、喜ばせようと努力をしても無理しているなと見抜きます。なので、孫と過ごす時間は自分の趣味を生かし、ペットボトルを使ったボウリング、パットゴルフを一緒に楽しみます。自らも童心に返って子どもと同じ高さの目線になる。すると、安心感を覚えてくれるようです。(広島市中区・会社員男性・64歳) ★遊び以外で貢献も 　一緒に遊ぶことにこだわらず、「縁の下の力持ち」でいてはどうでしょうか。ご飯の準備をしている奥さまの代わりに買い物に行ったり、お孫さんを送り迎えしたりすることも大切な役割で、助かるでしょう。例えば、お孫さんの間で見たい映画が違ったとき、相談者さんが片方のお孫さんに付き添うなど。普段はどんと構えていて、いざというときに頼りになる。そんなじいじも格好いいものです。(広島市西区・主婦・47歳) ★得意なことを披露 　ご自身の得意なことをお孫さんに披露してはどうでしょうか。県外から5人の孫が集まると、ボウリングが趣味の夫は得意げにストライクを出します。孫も「すごい」「教えて」と大盛り上がり。私も植物や風景を描いたちぎり絵を見せたら、一目置いてくれます。何か一つでも誇れるものを持ってほしい。そんな願いを込めています。(広島市佐伯区・主婦・73歳) ★褒めて会話広げる 　幼い私が苦手なかけっこをすると「速くなった」、宿題をしていると「姿勢がきれいだ」。祖父は細かなことまで褒めてくれました。会話のきっかけにしたかったようで、そんな関係は大人になっても続きました。一緒に遊んだ記憶は少ないですが、何でも話したくなる相手という存在も良いものです。(福山市・介護福祉士女性・36歳) ★トランプがお薦め 　シンプルではありますが、子どもとの会話を生み出すためには、UNOやトランプ、すごろくなどのゲームが最適です。遊びのルールを教えたり、勝ち負けの感情を表現したりする際に自然と互いに会話が生まれるからです。特にトランプはゲームの種類が豊富で、子どもも興味を持ちやすいです。自宅内だけではなくて、どこでも大人数で遊べるのも利点です。(広島市南区・無職男性・64歳) ★係から 　「動物見たいか?」。幼い頃、離れて暮らす祖父に連れられ、わくわくして訪れた先は競馬場。動物園ではなくて残念でしたが、馬を前に子どものように楽しそうな祖父と一緒にいるだけで楽しかったです。「童心に返って楽しむ」との助言は一つの鍵になると感じました。