日ごろの体験や考え発表 中学校弁論・英語スピーチ大会 龍郷町、奄美市
中学生が日ごろの体験や考えを日本語弁論や英語スピーチで発表する大会が鹿児島県の龍郷町と奄美市であった。弁論は5分以内で、論旨の明確性や構成などを審査。英語スピーチは2分間が目安。表現力や発音・文法の正確さなどが評価対象となった。生徒らは練習の成果を発揮し、壇上で堂々と意見を述べた。 龍郷町の弁論・ショートスピーチ大会(町教育委員会主催)は6日、同町りゅうゆう館であった。弁論・ショートスピーチ(英語)の両部門合わせて11人が出場。最優秀賞に龍北中3年の眞俐理さん(弁論)、赤徳中3年の椚真叶さん(ショートスピーチ)が選ばれた。 眞さんは「失敗の先へ」と題し、はじめから完璧を求めるのではなく、失敗を糧にして自分自身をアップデートしていくという考え方の大切さを訴えた。 椚さんのテーマは「Walking My Own Way with My People(自分の道を仲間と共に歩む)」。サーフィンをきっかけに始めた海岸清掃や、支えてくれる仲間への感謝を語った。 奄美市の中学校「弁論・英語スピーチ大会」(市教委主催)は8日、同市名瀬の朝日中学校体育館で開かれた。弁論に11人、英語スピーチに17人が出場。弁論は赤木名中3年の菅野小春さん、英語スピーチは笠利中3年の林美奄さんが最優秀賞に輝いた。 「きっと大丈夫」と題して弁論を発表した菅野さんは、小学4年生の頃に家族の転勤で鹿児島県本土から奄美大島に移り住んだ経験を振り返り、豊かな自然文化に囲まれた生活や大好きな奄美への思いを語った。 林さんは英語スピーチ「Being Brave with Our Feelings」で、米国テキサス州で2週間過ごした経験から、自分の気持ちを素直に伝えることが人との絆を深めるために重要であることを流ちょうな英語で訴えた。