火葬場で「死んだはずの赤ちゃん」が泣き出した…中国で起こってしまった「悪夢のような事件」
故人との最後の別れを告げる神聖な場所のイメージが強い、火葬場。しかし過去には、驚くべき事件が多数起こっている。 【マンガ】まさか…火葬中、ガン患者の遺体から飛び出した「絶対にありえないもの」 元火葬場職員である下駄華緒氏の『火葬場事件簿 一級火葬技士が語る忘れ去られた黒歴史』は、そんな火葬場にまつわる全国各地の事件を丹念に調査した話題の書籍だ。 同書より、海外で起きた火葬場にまつわる事件の詳細を一部抜粋して紹介する。
赤ちゃんの遺体が…
調査を進めていくと海外でもさまざまな火葬場事件が日々起きている。 しかも、海外の場合は昔ではなく現代だ。とはいえ、さすがにネットで全世界がつながったこの時代に、脳を食べるみたいな迷信に基づくグロテスクな事件は見られない。ただ、日本の常識では考えられない事件もあるので紹介しておこう まずは日本に近い中国で起きた事件である。2013年、中国の安徽(あんき)省の省都・合肥(がっぴ)市の火葬場にて、赤ちゃんの遺体が泣き出すという出来事が起きた。
「おぎゃあ、おぎゃあ」
約ひと月前に生まれたこの赤ちゃんは、もともと先天的な呼吸器系障害を持っていた。そのため、生まれた直後から児童病院に運ばれ、治療を受けていた。 しかし、ここでの治療が打ち切られてしまい、間もなく死亡と診断されてしまう。なんということだろう、なぜこのようなことになったのか。 それは、両親が医療費を支払いきれなくなったためだ。当時の中国では医療保障制度が十分に整っていなかったため、赤ちゃんが難病だったり重篤な障害をもっていたりするとき、医療費も高額になってしまっていた。 しかし、この両親はお金に余裕がなかった。そのため、養育を放棄し治療が打ち切られる事態となったのである。本当に悲しいことだが、経済的な理由で半ば捨て子のようになってしまったのだ。 この病院では、すでに養育放棄された赤ちゃんをその年だけで40人近くも面倒を見ており、余裕はなかった。報道によると、受け入れ費用はひとりあたり100万円を超えるらしく、病院側も余裕がなく、治療を打ち切ってしまったのである。 そうして治療がストップし死亡診断がなされた赤ちゃん。そのまま荼毘(だび)に付すため、火葬場に運ばれてきた。だがそこで事件が起きる。 赤ちゃんを入れた棺からおぎゃあおぎゃあと泣き声が聞こえてきたのだ。