「よく帰ってくれた」シベリア抑留中の戦没者の遺骨が遺族のもとへ
tvkニュース(テレビ神奈川)
終戦後、旧ソ連に抑留され現地で亡くなった男性の遺骨が、79年の時を経て横浜市の遺族のもとに帰ってきました。 21日、県の職員は寄友壯一さんの遺骨を横浜市鶴見区に住む娘の太田尚子さんに引き渡しました。 寄友さんは1912年生まれの山口県出身で、中国・旧満州で事業を経営。 その後、陸軍兵として出征し、終戦後シベリアに抑留され、そこで風土病により33歳で亡くなりました。 尚子さんは父との対面が21日が初めて。 尚子さんが生まれる直前に出征が決まったのです。 太田尚子さん 「会ったことないけど『よく帰ってくれました』って言う。 重いから、やっぱり、父かなと思って」 そして、90歳で他界した母・鈴子さんにも報告しました。 「ずっと待っていたと思うので、もっと生きている時にこの骨が見つかればよかったなって思う」 遺骨は2018年ロシアのハバロフスク地方で収容され、ことしの夏に尚子さんらが厚労省にDNA鑑定を申請し寄友さんだと判明。 過去10年間に県内では21人の遺骨が返還され、国は遺族に鑑定の申請を呼びかけています。
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