近視+老眼もこれ1本。人類の目に「オートフォーカス」を付与する、未来のメガネ
見える! 近くも遠くも見えるぞ! 認めたくないものですが、最近視力の衰えを感じています。当然メガネで矯正はしているんですけど、スマホは顔から遠ざけないと見えないし、雑誌や新聞も遠くに構えて読んでいます。 【全画像をみる】近視+老眼もこれ1本。人類の目に「オートフォーカス」を付与する、未来のメガネ ひょっとして老眼? いやいや、40代も半ばになったけど、まだ早い。でも、本当に困っていたので、CESでも展示されていた、オートフォーカスでピントが合うという未来的なアイウェア「ViXion01」を借りて試してみました。 最初に言っておきますが、“完全な視界”はまだ遠くに見えます。 でも、“クリアな視界”は確かに得られます。 そして、「ピントを自動で合わせる」という人間の身体の精密な機能を、身体の外からアジャストする姿に、テクノロジーはどう人を助けていくべきなのか? を改めて考えさせました。 これ、未来へ続くすごく大事なプロダクトな気がするんだよね。 ■ViXion01 これは何?:視力を「オートフォーカス」で補うアイウェア 価格:9万9000円 好きなところ:手元だって遠くだってこれだけでクッキリ見える 残念なところ:まるで双眼鏡を覗いているかのような視野の狭さ
メガネを使い分けなくてもあらゆる距離でピントが合うしくみ
まず、このアイウェアがピントを合わせるしくみを説明しますね。 眉間に備わっている距離センサーで距離を測定。距離に応じてレンズ形状を変化させてピントを調節しています。ピントが合う距離は5cm~無限。 グラスの奥にある小さな円がレンズで、装着者はこの中を覗き込むことになります。 このレンズは左右に動かせるので、左右の瞳の中央に来るように瞳孔間距離を手動で合わせます。また、最初だけダイヤルでピントを合わせるといった初期設定が必要でした。
本当に近くも遠くも見える
装着してみると…近くから遠くを見る。逆に遠くから近くを見るともに高速にピントが合います。これまでメガネを外さないと見えなかった手元がバッチリ見えつつ、そのままで部屋の隅に落ちていたペンだってしっかり見えるのです。何だこれ…! この「ピントの合い方」を文字で伝えるのは難しいのですが、イメージをお伝えしますと… この距離でもスケールのメモリが読めるし…。 手を伸ばしたこの距離でもスケールのメモリが読めるんです。 何を当たり前な? とか思わないでくださいね。見えないんですよ、近視+老眼だと!(認めます、老眼です僕は) こうした、物体を移動させた時でもオートフォーカスの速度は速く、フォーカス合わせのラグはほぼ感じません。 ワイヤーネットのようなアミアミを見ると、ちょっとフォーカスが迷うことがありました(カメラのレンズのフォーカス合わせのようにピントが合っていく感じでワクワクしましたけど)。