ヤマハ新型125ccで一番足つきが良いのは?「YZF-R125、MT-125、XSR125」3モデルを実車で比較
ヤマハ新型125ccスポーツは足つき面もフレンドリー?
バイクを購入する際に、多くの人が意識する「足つき」。 その目安となるのがシート高です。座る位置が低ければ足つきが良くなる……というのは概ねそうなのですが、実際にまたがってみると、シート高数値だけで判断できないケースもあります。 シートが低くても車体が太いと足が大きく開いてしまい妙に足つきが悪かったり、数値が高くてもシート形状や車体がスリムだと意外と足がしっかりとついたり、と。 【画像12点】ヤマハYZF-R125、MT-125、XSR125の足つき、ライディングポジション、シートを写真で解説 その例として、125ccスクーター・ホンダ PCXの従来型(3代目)はシート高764mmですが、身長170cmのライダーがまたがってみるとつま先立ちになります。 一方、250ccオフロードバイクのホンダ CRF250Lに同じライダーがまたがった場合、シート高は830mmありますが、カカトまでほぼ接地します。 ──と、実際にまたがってみないとわからない側面もあるのです。 さて、ヤマハが2023年10月から新型125ccスポーツモデル、YZF-R125、MT-125、XSR125を立て続けに発売しています。 3車はエンジンや車体を共有する兄弟車なのですが、足つきに大きな違いがあるのでしょうか? また、いずれの車種も初めてバイクに乗る若い世代をターゲットにしているとのことですが、足つき面もフレンドリーなのでしょうか? 身長173cmのライダーが3車を比べてみたところ……意外にも足つきが良かったのは意外にもスーパースポーツのYZF-R125でした。では、写真とともに各車の足つきやライディングポジションについて解説していきましょう。
ヤマハMT-125
■足つき シート高は810mmで、両足接地ではカカトがわずかに浮く程度。車重は軽いので、若干車体が傾いても不安感は少ない(これは3車とも同じだが)。 ■ライディングポジション アップライトな上体姿勢から手を自然に添えた位置にあるハンドル、ややアップ気味なステップ位置はスポーツライディングに適正な印象。実際に走らせてみても、軽快な運動性能に合っている。 ■シート形状 ストリートファイター系ネイキッドらしい、テール部の短い前後一体型シート。前側座面はやや前傾しているが特に違和感はなく、つながりのよいタンクホールド部も併せて、「前乗り」でフィットする造形だ。 ■主要諸元 エンジン 水冷4サイクル単気筒OHC4バルブ ボア・ストローク52.0×58.7mm 排気量124cc 圧縮比11.2 燃料供給装置フューエルインジェクション 点火方式トランジスタ 始動方式セル 性能 最高出力11kW(15ps)/1万rpm 最大トルク12Nm(1.2kgm)/8000rpm 変速機 6段リターン 変速比:1速2.833 2速1.875 3速1.363 4速1.142 5速0.956 6速0.840 一次減速比3.041 二次減速比3.714 寸法・重量 全長2000 全幅800 全高1070 軸距1325 シート高810(各mm) キャスター25°30′ トレール88mm タイヤF100/80-17 R140/70-17 車両重量138kg 容量 燃料タンク10L エンジンオイル1.05L 車体色 ブルー、マットダークグレー、グレー 価格 49万5000円