オーストラリア、ナウルと安全保障に関する条約締結 中国けん制の狙い
オーストラリア政府は9日、太平洋の島国ナウルと安全保障に関する条約を結ぶことで合意したと発表しました。太平洋島しょ国で影響力を強める中国をけん制する狙いがあります。 地元メディアによりますと、オーストラリアのアルバニージー首相は9日、首都キャンベラでナウルのアデアン大統領と会談し、安全保障に関する条約に署名しました。 条約には、オーストラリアが安全保障や銀行網の支援などでおよそ135億円を提供する代わりに、ナウルは重要インフラを安全保障の目的で第三国に使用させないことを盛り込んでいます。 ナウルは今年1月、台湾との外交関係を断絶し、中国と国交を樹立しています。オーストラリアとしては今回の条約締結で、太平洋の島しょ国に対して影響力を強める中国をけん制する狙いです。 条約は来年、発効する見通しです。