伊豆・萬城の滝 展望デッキ完成 迫力の眺めと涼感、間近で
伊豆市地蔵堂にある高さ20メートル、幅6メートルの「萬城の滝」に展望デッキが完成し、26日にオープンした。滝をより間近で見ながら涼しさを感じられる場所として、市観光協会中伊豆支部の青田守弘支部長(71)は「住民や観光客の人気スポットになってほしい」と期待を寄せる。 展望デッキは滝の左右に設置した。右側が全長約9メートル、左側が約12メートルで、いずれも幅1・5メートル、水面からの高さ1・6メートル。デッキ先端では滝まで約15メートルの距離まで近づくことができ、ダイナミックな眺めと涼感を楽しめる。 耐久性のある木材とプラスチックの再生複合材などを利用した。基礎部分も現場で採取した石を積み重ねるなど景観に配慮した。 市と県が誘客や地域活性化などを目的に「観光地域づくり整備事業」として昨年11月に着工し、4月末までに整備を終えた。工事費は約5千万円で、県が半額を補助した。 愛称は地元住民が考えた「両想いの滝見ロード」。オープニングセレモニーで青田支部長は「両サイドから滝を見てほしい。伊豆市には複数の滝があるので、滝がシンボルのまちとしてPRしたい」と話した。 デッキ整備に伴い、付近に普通車35台、バス5台の無料駐車場を新設した。
静岡新聞社