ラム酒造りで「洋酒技術研究会賞」を受賞 沖縄から「世界に負けない酒造り」を目指す仲里彬さん
▼仲里彬さん「ひとつ自分が着手した世界がもう世界基準のお酒であると、グローバルなものづくりを手掛けた瞬間にライバルが世界中の方々になった。自身の技術やスキルアップをもっとスピーディーに進めていかないと絶対世界に追い付かないだろうなという危機感を持った」 「世界に負けない酒造りを」と着目したのが、沖縄の黒糖。在庫問題にも寄与したいと生産農家らとともにラム造りのプロジェクトを立ち上げ、県内8つの島の黒糖を使ったラムの開発に至りました。 ▼與那嶺キャスター「お酒造りの仲里さんのモチベーションってどこから湧いてくるんですか?」 ▼仲里彬さん「モチベーションで仕事している感覚はあまりなくて、根本は好きだからっていうのが多分あると思うんですけど」 バーや飲食店めぐりは仲里さんの日課です。 ▼ビール醸造家 面川達郎さん「遊んでいる時ですら、それを何かしら仕事のアイディアというかお酒のアイディアを常に探している」 ▼パン職人 金城勇作さん「人懐っこさみたいなのがある。興味や好奇心がベースにあるから」 仲里さんのお酒への好奇心が仲間を呼び、新たな酒造りのアイディアにもつながっているようです。 ▼MONGOL800 上江洌清作さん「一個一個違うかも…柔らかさが」 ▼仲里彬さん「層の真ん中が比較的固いんじゃないですかね」 ▼バーテンダー 照屋一生さん「こうやって黒糖と触れ合う機会ってなかなかないですもんね」 現在、仲里さんは、モンゴル800の上江洌清作さんらと新たなラム造りに着手しています。清作さんが手掛ける楽曲の世界感をラムの味わいで表現しようという試みです。 ▼仲里彬さん「清作さんからいただく音楽からのお酒造りのインスピレーション、それはもうそのまま私たちの技術向上にもつながっていくと思う」 ▼MONGOL800 上江洌清作さん「仲里さんがやっていることが、お酒造りの時代のターニングポイント、キーポイントになるんじゃないかなと思いますけどね。またその技術とか、そういう情熱が継承していけば面白いことになるんじゃないか」
様々なアプローチで酒造りに邁進する仲里さん。沖縄のお酒造りの未来をどう見ているのでしょうか。 ▼仲里彬さん「伝統的な古酒に対してアプローチをずっと行っていくことはもちろん、各醸造所、蒸留所の方々がそれぞれだからこそできるものづくりにフォーカスして、それが何かしら地域の資源(の活用)や地域貢献ができるお酒造りがもっと増えることで、一つお酒造りとして目を向けたときも沖縄が魅力的な島になれば良いなと思っている」
琉球放送