不審者対応訓練で、護身術を学ぶ豪商のまち松阪観光交流センターの関係者たち＝魚町で

　三重県警松阪署と大台署は、11日から20日まで「令和6年全国地域安全運動」に合わせて、管内の商業施設などで、防犯などのさまざまな啓発活動やイベントを実施する。松阪署は初日の11日、三重県松阪市魚町の豪商のまち松阪観光交流センターで、不審者対応訓練として不審者来店時の対応要領、防犯指導、護身術の実践訓練を実施した。 　この運動は、防犯協会をはじめとする関係機関や団体と、警察が地域安全活動を強化するとともに、相互の連携を密にすることで、安心して暮らせる地域社会の実現を目的に実施している。 　今回の重点項目は▶子供と女性の犯罪▶特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺▶自転車盗、万引▶侵入盗、金属盗――の4項目の被害防止。　 　この日は同センター職員や関係者約10人が参加して、同署生活安全課の永井希宣係長らから不審者と思われる人がいたら「いらっしゃいませ」「何かお探しですか」などの声掛けが予防策として効果的であること、身の危険を感じることがあれば遠慮なく110番通報することなどが話された。 　護身術では、後ろから抱き付かれたら、「相手の足の甲を踏んで、膝を蹴る」などが実演され、参加者は2人1組で指導を受けながら実践した。 　参加した魚町のNPO法人松阪歴史文化舎の家城和秀さん（70）は「当館でも参考になればと思い参加しました。護身術は思った以上に難しい。とっさにできるか分からないが、今後の職員研修に生かしたい」と話した。 　大台署も同日、多気郡大台町佐原のマックスバリュ大台店で少年の非行防止、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害防止等の啓発活動を実施した。 　今後の期間中の主な行事は次の通り。 【松阪署】 ▶13日午前10～11時＝防犯講話（駅部田町・土取第一自治会集会所） ▶15日午前10～11時＝特殊詐欺広報啓発活動（東黒部町・Aコープくろべ店） ▶16日午後1時半～同2時半＝地域安全活動推進モデル事業所指定式等の実施（松阪署） ▶18日午後8～9時＝防犯パトロール（愛宕町） ▶20日午後1～3時＝防犯フェア（多気郡明和町中村・伊勢・明和ハウジングセンター） ▶同日午後1時半～2時半＝防犯講話（御殿山町・同町公会堂） 【大台署】（大台町内のみ） ▶15日午前11時～正午＝詐欺被害防止啓発活動（佐原・マックスバリュ大台店） ▶17日午前11時～正午＝詐欺被害防止啓発活動（栃原・キッチン海ものがたり） ▶20日午前10～11時＝特殊詐欺等被害防止の寸劇と講話（弥起井・町B＆G海洋センター体育館）