「ここ、通れたんですね?」 恐る恐る猫扉を通り抜けた元保護猫 驚きを隠せない表情がかわいすぎる!
「設置から5週間、ようやく猫扉を通って出られることに気付いてくれたうちの猫耳氏」 そんなコメントとともに投稿された動画には、ドアの下方に設置された猫のための扉が映っています。次の瞬間、猫扉から猫の前片足が出てきました。着地点を探るように何度かちょんちょんと地面に触れたあと、ひょっこりと顔を出し、一歩一歩、慎重に歩みを進めます。 【動画】猫扉の向こうから、何度かちょんちょんと地面に触れ慎重に「初くぐり」を成功させるニコちゃん ようやく扉を通り抜けた猫は、すぐに後ろを振り返って扉を確認。どうやら扉を通り抜けたことを、とても驚いている様子。カメラを向ける飼い主さんを見つめながら、きょとんとした表情を浮かべています。この一部始終を収めた動画は、X(旧Twitter)で1.6万回再生される人気を集めました。
初めて猫扉を目にしたニコちゃん 通り抜けるまでには紆余曲折が…
動画に登場するのは、1歳6か月の元保護猫「ニコ」ちゃん。ちょっぴりビビりで控えめ、甘えん坊な女の子です。素敵なお名前は、姉妹で保護されたときに付けられていた仮名をとても気に入った飼い主さんは、そのまま引き継ぐことにしました。普段、飼い主さんからは「ニコさん」と呼ばれています。 ニコさんと飼い主さんは、知人を介して出会いました。長らく「猫と暮らしたい」と願っていた飼い主さんは、結婚後、猫と暮らすことのできる住まいに転居。さらにコロナ禍を機に在宅で仕事をするようになったことから、猫を迎える環境が整い、保護猫を探し始めました。まもなく、知人からの紹介を受けて、ニコさんをお迎えしたそうです。 人気を集めたのは、ニコさんが猫扉を通り抜ける様子を収めた動画です。飼い主さんが、ニコさんのために猫扉を設置したのは、昨年12月のこと。ニコさんの成長にともない、行動範囲が広がったことから、より心地良く過ごしてもらうために各部屋を自由に行き来できるようしてあげたいと考えたことがきっかけでした。 飼い主さん: 「うちは、1階に寝室、2階にリビング・ダイニングがあります。生後3カ月のニコさんを迎えた当初は、1階と2階を結ぶ階段の踊り場に手製の脱走防止扉を設置し、ニコさんには2階で生活してもらっていました。昨年12月21日、1階の玄関に脱走防止扉を設置。家全体を開放したところ、昼間はリビングで、夜間は寝室で過ごすことがわかっため、各部屋のドアを閉めた状態でもニコさんが出入りできるように猫扉を設置しました」 当初、飼い主さんは、猫扉を自作しようと考えていました。ところが、既存の扉の内部補強が必要なこと、破損した場合、同じ猫扉を入手する必要があることなどから、専門業者に施工を依頼することにしました。 飼い主さん: 「玄関の脱走防止扉を施工してもらった専門店に相談し、「ペットくぐ~る2」というペット用ドアを、寝室、リビング、洗面所のドアに取り付けてもらいました」 ところが、当初、ニコちゃんは、なかなか猫扉を通り抜けようとはしなかったそうです。 飼い主さん: 「透明なフラップ部を通して向こう側が見えること、ドア開閉の際にフラップ部が動くことに興味は示していましたが、フラップ部先端に取り付けられたマグネットの力で閉まる力が働くのが気になるのか、フラップ部を手で押して動かすことはあっても、通り抜けようとすることはありませんでした」 飼い主さんは、扉越しにおもちゃで遊んだり、フラップ部を手で開けながら開口部があることを見せたりしながら、ニコちゃんに猫扉の使い方を示し続けました。すると、ニコちゃんは、飼い主さんがフラップ部を手で開けると、猫扉を通り抜けるように! さらに、自ら猫扉に前足を突っ込んで、向こう側にあるおもちゃに手を伸ばすようになりました。 「ひとりで猫扉をくぐり抜けるのも時間の問題だな」と思っていた飼い主さん。ところが、しばらく時間が経っても、ニコちゃんはなかなか猫扉を通り抜けようとはしません。そこで、飼い主さんはあることを試してみようと思い立ちました。一体、どんな取り組みをしたのでしょうか?