「慧眼」の読み方を知っていますか?
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」(12月4日放送)に評論家の宮崎哲弥が出演。『教養としての上級語彙』について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「黒木瞳のあさナビ」。12月4日(月)~12月8日(金)のゲストは評論家の宮崎哲弥。1日目は、漢字にルビをふることの必要性について― 黒木)宮崎さんは政治・経済・宗教・サブカルチャーなど、さまざまな分野で評論活動をなさっていますが、先日たまたまニッポン放送のラジオを聴いていたら、宮崎さんが漢字のルビの必要性について2週に渡って話していたのですよね。 宮崎)マネックス証券の松本大さんが、私財を投じて「ルビ財団」を設立しました。もっとルビをふっていこうという「ルビフル」を合言葉に財団をつくり、1つの社会運動にしようとなさっている。それに深く共鳴し、2週に渡って紹介させていただきました。 黒木)私もそれを2週に渡って聴いていたのですが、「なるほど」と思いました。本が好きなので、読んでいると、何となく読めている気がするのです。本当は間違っているかも知れないのに、そのまま流していたということは多々あります。 宮崎)そのようなことが多々あるので、(作家の方たちが)あまり難しい漢字を使わなくなってしまったところがあると思います。先般、ある高名なアナウンサーの方が、陸上選手について「もともとは他の領域のスポーツをやっていたけれど、高校の先生がその人の才能を見出して陸上に導いた」という話をしたとき、「たいした『すいがん』だったのですね」とおっしゃっていました。本当は「すいがん」ではなく「慧眼(けいがん)」なのです。慧眼というのは「本質を見抜く眼力」という意味なのですが、それがネットニュースにもなって、アナウンサーの方が訂正することになりました。 黒木)ネットニュースになって。