海外クラブに推薦したい10代日本人10人。高校サッカーから直接の例も?才能あふれる逸材
Jリーグを経て海外に活躍の場を求める選手は毎年おり、近年では高校卒業と同時に海を渡る例も少なくない。また、明治安田生命Jリーグの2023シーズンも大半が終わったこの時期は、来季に向けての去就にも注目が集まる。今回は、国内でプレーする10代選手から海外クラブが注目するに値する日本人を紹介する。
FW:後藤啓介(ごとう・けいすけ) 生年月日:2005年6月3日(18歳) 所属クラブ:ジュビロ磐田 2023リーグ戦成績:33試合7ゴール0アシスト ジュビロ磐田の下部組織で育った後藤啓介は、今季高校3年生ながらトップチーム入りを果たした。トップ昇格後、リーグ開幕戦となったファジアーノ岡山との試合で早速出番が訪れる。64分からピッチに立つと、89分、92分と連続ゴール。高原直泰氏がもっていたクラブレコード(最年少ゴール記録)を更新し、鮮烈なJリーグデビューを飾った。 クラブ史に残る活躍を見せた18歳のストライカーは、身長191cmという恵まれた体格を有している。しかしながら、後藤の魅力は「高さ」を使ったプレーだけではない。本人が自分の武器を「背後への抜け出し」と語るように(ジュビロ磐田公式サイトより)、抜群の動き出しと加速力でゴールに迫ることを得意としている。 また、前線から献身的な守備ができる点も魅力的。下部組織時代に中盤でプレーした経験があり、豊富な運動量とリーチの長さを活かしたボランチ顔負けのボール奪取が可能だ。 日本人離れした「高さ」がありながらスピードとしなやかさを併せ持つ同選手が、世界に見つからないはずがない。海外で持ち前の武器たちを磨き上げ、怪物に成長する可能性は高い。チームにとって念願だったJ1昇格を置き土産にして、世界へ羽ばたく日も近いだろう。
FW:道脇豊(みちわき・ゆたか) 生年月日:2006年4月5日(17歳) 所属クラブ:ロアッソ熊本 2023 リーグ戦成績:18 試合0ゴール0アシスト 道脇豊は中学3年生の時に2種登録選手としてトップチームに登録されると、今季からプロ契約を結びロアッソ熊本の至宝として大きな期待を受けている。 道脇の強みの1つがシュートの上手さだ。難しい体勢からでも速くて正確なシュートを打つことが出来る。 天皇杯・サガン鳥栖戦では難易度の高いゴールを決めた。ペナルティエリア内でボールを受けた道脇は相手選手に寄せられながらも左手で相手選手をブロックしながら反転し、右足を振りぬいてボールをゴール左上に突き刺した。 そんな同世代の中でも頭一つ抜けたシュートの上手さは大舞台でもしっかりと発揮された。日の丸を背負って臨んだAFC U-17アジアカップ決勝の韓国戦で見せたゴールシーンに注目したい。相手の背後を取り味方のスルーパスに抜け出した道脇は、相手DFのシュートブロックをフェイントでかわして狭いニアにボールを冷静に流し込んだ。シュートの技術に自信を持っているからこそ、落ち着いて確実にゴールを奪うことが出来たのだろう。 これでまだ17歳だと思うと、彼がどこまで成長するのか楽しみでならない。才能の底知れぬ大器は今後どのようなキャリアを歩んでいくのだろうか。