海外クラブに推薦したい10代日本人10人。高校サッカーから直接の例も?才能あふれる逸材
MF:早川隼平(はやかわ・じゅんぺい) 生年月日:2005年12月 5日(17歳) 所属クラブ:浦和レッズ 2023リーグ戦成績:11試合0ゴール0アシスト 昨年2月にトップチームに 2種登録され、今年の8月に浦和レッズとプロ契約を結んだ早川隼平は、限られた出場機会の中で着実に結果を出している。4月に行われたYBCルヴァンカップ・川崎フロンターレ戦でトップチームデビューを果たすと、次の湘南ベルマーレ戦でクラブ史上最年少ゴールをあげる大活躍。最終的にルヴァンカップでは 7 試合に出場して、21歳以下の選手の中から選ばれる「ニューヒーロー賞」を受 賞した。 まだ初々しさが残る同選手だが、ピッチに立てば17歳とは思えない落ち着きぶりと野心あふれるプレーの数々を見せてくれる。身長163センチと小柄だが、ボディコントロールに優れており簡単には倒れない。独特なテンポのドリブルは重心が低く、相手選手からボールを守りながら前進することが可能だ。 またアグレッシブな守備も魅力的で、スピードを生かした素早い寄せで相手ディフェンダーを苦しめる。第9節川崎戦では相手CBからボールを奪い、そのままドリブルでペナルティーエリアに侵入してチャンスシーンを 作っている。 今季はリーグ戦でドリブル成功率80%を記録(データサイト『Sofa Score』参照)。1試合当たりの平均出場時間は24分と短いが、与えられたチャンスでしっかりと目に見える働きを残している。このまましっかりと試合数を重ねていけば、日本代表や海外挑戦も視界を捉える。オンリーワンのドリブルが J リーグ、そして世界を席巻する日が来ることを期待したい。
FW:高岡伶颯(たかおか・れんと) 生年月日:2007年3月12日(16歳) 所属クラブ:日章学園 主な出場実績:FIFA U-17ワールドカップ 2023、第101回全国高校サッカー選手権大会 現在インドネシアで行われている FIFA U-17ワールドカップで、サッカーU-17日本代表FWが一時得点ランキングで首位に立っていた。U-17日本代表はベスト8で姿を消すことになったが、高岡怜颯はグループリーグ3試合で4得点を挙げる活躍を見せて、世界に衝撃を与えている。 16歳の高岡は日章学園に在籍する2年生ストライカーで、中学まではJクラブの育成組織や有名クラブでプレーした経験はない。突如現れた新星は6月のAFC U-17アジアカップで U-17日本代表としてプレーし、U-17W 杯への切符を掴んだ。 派手さはないが、泥臭くゴールを目指すプレースタイルで、高岡の特徴を象徴するのがU-17セネガル代表戦で記録した2得点だ。クロスを頭で合わせて先制点をもたらし、GKへの鋭いプレッシングでボールを奪って追加点を決めた。 大会後は日章学園のエースとして全国高校サッカー選手権での活躍を目指すことになる。同校は初戦で初出場の名古屋と対戦。背番号7をつけた前年度に果たすことができなかった全国1勝を実現することはできるのだろうか。