「なかなかの衝撃」不動の10番に代えて鎌田大地をインテル戦スタメンに…ラツィオ監督の驚きの決断の意図を伊解説陣が読み解く! | セリエA
鎌田らがインテルにとって脅威になるも…
『ダゾーン・イタリア』のダヴィデ・ベルナルディ記者は試合開始前、鎌田のポジションに言及。「カマダは右でプレーするか、左でプレーするかによってパフォーマンスにかなり明確な違いがあるように思う。カマダは左にいれば、ナポリ戦で挙げたようなゴールを決めることもできる」と左IHとしてプレーすることで得点力に期待を寄せた。 鎌田は前半、左サイドでザッカーニやインモービレと連携して攻撃を組み立て、10分にはピッチ中央からミドルを放つシーンも見られたが、アレッサンドロ・バストーニの壁に阻まれた。ストラマッチョーニ氏がこの1プレーを振り返った。 「ラツィオのスタートは素晴らしい。左サイドのザッカーニとカマダの軸がインテルにとって初めての脅威となった。まさにそのカマダは、インモービレに対して(シュートコースを)開けるようにアピールしているように見えた。ただ、上手くボールにミートできなかったがね」 その後、55分にも鎌田に得点チャンスが訪れた。右サイドのゲンドゥージからエリア内のインモービレにボールが入ると、ラツィオ主将のパスはフェリピ・アンデルソンにパスは合わず、その背後にいた元フランクフルトMFがシュートを放ったが、惜しくも枠をとらえることができなかった。 日本代表MFは、65分にルイス・アルベルトと代わってピッチを退いたが、元インテル指揮官がそのパフォーマンスにやや辛口の評価を下した。「インモービレのポストプレーのシーンでのビッグチャンスを逃したことを踏まえると、合格ラインにほんの少し届かなかったと私は考える。カマダのキックはあまりにひどすぎた」と述べた。 一方、バレロ氏は「前半のカマダは悪くなかった」と日本代表MFに一定の評価を与えたほか、チーム全体のパフォーマンスにも言及。「ラツィオの立ち上がりは非常に良かったように思う。エリア内に侵入し、いくつもチャンスを作り出していた。ただ、インテルのようなゴール前のシニカルさが足りなかった」と述べた。 なおラツィオは、40分にアダム・マルシッチのバックパスのミスからラウタロ・マルティネスに先制点を奪われて劣勢に回ると、66分にはマルクス・テュラムに追加点を許して0-2と敗戦。勝ち点21ポイントのまま足踏みして11位へと後退した。