第1話を見たら“沼確定”!制作側の狙いが当たりすぎた「第1話・拡大版」大成功のアニメたち
2023年のアニメヒット作品として「【推しの子】」や「葬送のフリーレン」などがあります。この2作品には大きな共通点があります。それは、「【推しの子】」「葬送のフリーレン」ともに初回放送が、通常の30分枠ではなく拡大版として放送されて成功を収めたことです。 昔ながらのアニメの第1話放送といえば、登場キャラの紹介などで終わってしまう作品が少なくありませんでした。しかし、近年ではアニメの年間放送数が200作品を超えてしまうため、話題にならず埋もれてしまうことがあります。そのため、視聴者の興味を引くために第1話から衝撃的な展開を描くアニメが増えています。その手法の1つが第1話・拡大版を放送して勝負に出ることです。 その結果、大ヒットにつながった作品が増えています。それでは「第1話・拡大版」を放送して成功した作品を振り返ります。
●人間とは別の時間を生きるフリーレンの物語「葬送のフリーレン」 「葬送のフリーレン」も第1話拡大版が放送されて成功した作品です。「葬送のフリーレン」の初回放送は120分ありましたが、1話120分ではなくアニメの1話から4話まで一気に放送しました。 魔王を倒した勇者ヒンメルパーティーの凱旋、そしてパーティーの解散から物語がはじまります。しばらくの時がたち、フリーレンは勇者ヒンメルの元へ向かいます。しかし、そこには種族の寿命差という大きな問題が立ちはだかります。 フリーレンにとっては短い時間でも、人間にとっては長い時間でした。そのため、フリーレンがヒンメルと再会したとき、彼はすでに老いていました。その後ヒンメルとの別れを経験し、エルフのフリーレンは人間を知るための旅にでます。 第1話拡大版の放送では、その後パーティーメンバーだった人間の僧侶ハイター、ドワーフの戦士アイゼンと再会します。
●初回だけではなく最終回も拡大放送「鬼滅の刃」 劇場版の「鬼滅の刃 無限列車編」が日本歴代興行収入第1位となった「鬼滅の刃」も、初回拡大版が成功した作品です。ですが2019年に放送の「鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編」ではなく、2021年の「鬼滅の刃 遊郭編」と2023年の「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」が拡大放送されました。 「鬼滅の刃 遊郭編」は「鬼滅の刃 無限列車編」の続きのエピソードで、行方不明になった宇髄天元の嫁を救出するため、炭治郎たちが遊郭「吉原」へ潜入捜査します。 「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」は、戦いのたびに刀を折るせいで刀鍛冶の鋼鐵塚蛍を怒らせてしまった炭治郎が、鋼鐵塚に直談判するため刀鍛冶の里へ向かうエピソードが描かれます。 「鬼滅の刃 遊郭編」「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」ともに1話60分の拡大放送されたほか、「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」の最終話も60分の拡大版として放送されました。