早くも〝恵方巻き商戦〟スタート パーティー需要見込む
節分(2月3日)に向けて、小売り各社が恵方巻きの予約販売を始めた。今シーズンは節分が5年ぶりに週末となる。注目は家族や知人など複数人で楽しむホームパーティー需要。各社は大容量商品や、牛肉を使った“プチぜいたく”商品などで商戦を盛り上げる。 イオン(千葉市)は8日から、恵方巻きの予約販売の受け付けを始めた。目玉は、横20センチ×縦48センチのトレーに5種類の巻きずしを詰め込んだ「みんなで楽しむバラエティー船盛セット」(1万800円)。大容量商品の他にも、250グラムの牛肉を中具と外側に敷き詰めた「香ばし牛焼肉を楽しむ贅沢(ぜいたく)太巻」(2786円)など、大人数で楽しめる恵方巻きを多くそろえる。
イトーヨーカ堂(東京都千代田区)は、予約限定で販売する有名料亭監修の恵方巻きを売り込む。店頭では3分の1の食べきりサイズで複数種類を楽しめる「よくばり五種の恵方巻セット」(2268円)などを扱う。 イオンが総務省の家計調査を独自に分析したところ、昨シーズン(2023年)の節分で消費されたすし類の金額は約288億円と、4年連続で前年を上回った。 今シーズンは新型コロナウイルス感染症による行動規制もないことから、小売り各社の売り込みも活発になりそうだ。
日本農業新聞