ティモン&プンバァ、声優はリハーサルなしで即興演技!『ライオン・キング:ムファサ』で魅せる信頼関係
映画『ライオン・キング:ムファサ』(全国公開中)でミーアキャットのティモン役を務めたビリー・アイクナーが、相方であるイボイノシシ・プンバァ役のセス・ローゲンとの収録秘話を語った。 【動画】『ライオン・キング:ムファサ』予告編 “ハクナ・マタタ(くよくよするな)”をモットーに生きるティモンとプンバァは、『ライオン・キング』の中でも特に人気が高いコンビ。アニメーション版では、彼らが主役の「ライオン・キングのティモンとプンバァ」や、オリジナルビデオ「ライオン・キング3 ハクナ・マタタ」も制作されるほど。超実写版『ライオン・キング』(2019)の前日譚となる『ライオン・キング:ムファサ』でも、ストーリーテラーとして軽快なやり取りを披露している。
ビリーとセスの掛け合いの中には、アドリブのように感じるセリフがある。ビリーは「2作とも、セスと僕はアドリブをかなりやりました」と収録秘話を明かす。「1作目では、ジョン・ファヴロー監督がアドリブをするようにとても勧めてくれたんです。そして今回の『ムファサ』でも、バリー・ジェンキンス監督が僕らにアドリブをするように強く勧めてくれました。その多くが映画で使われることになったんです。アニメ映画としてはかなり珍しいことだと思います」
二人は本番収録の前にリハーサルはせず、録音ブースに到着すると即興で演技を披露するという。それは、ティモンとプンバァの関係性を誰よりも理解しているビリーとセスの信頼関係があるからこそ成立するものだ。
「少なくとも僕とセスは1作目をやったことで、ティモンとプンバァの関係や、僕らのキャラクターがどういうものなのか、明らかに感覚的にわかっていたと思います。だから、(『ムファサ』では)ただ録音ブースに入り、収録しただけなのです。即興でいろいろクレイジーな方向に進んで行きます。(収録したセリフの中から)何を映画に入れ込むかは、バリー・ジェンキンス監督とチーム次第です」
ディズニー・アニメーション版『ライオン・キング』は、今年で日本公開30周年を迎えた。作品と共に世代を超えて愛されるティモン&プンバァの魅力について、ビリーは「彼らは常にメインストーリーの外側にいますが、みんながそのことに共感するのだと思います。本当は(二人とも)メインストーリーの一部になりたいんです。でも、彼らは独自の主人公としてのエネルギーを(作品に)持ち込むんです。とても感情的でドラマチックなストーリーの中で、彼らはコミックリリーフのような役割を果たしている。だからこそ、人々は彼らを見ることを楽しみにしているんだと思います」と語っていた。(編集部・倉本拓弥)