「零戦」など日本軍機を清掃、1年分のほこり拭き取る…大刀洗平和記念館
終戦から80年の節目を前に、福岡県筑前町立大刀洗平和記念館で21日、館内に展示してある日本軍機の清掃が行われた。 【写真】「私は名誉ある特攻隊員です ほめて下さい 笑って下さい」遺筆も…知覧特攻平和会館企画展
マーシャル諸島タロア島のジャングルで発見された海軍零式艦上戦闘機(零戦)三二型と、1996年に博多湾から引き揚げられた陸軍九七式戦闘機。零戦の日本帰還に尽力した航空愛好家グループ「福岡航空宇宙協会」(解散)の元メンバーや航空ファンらが毎年末に清掃を続けている。
今年は県内や大分県、大阪府などから約25人が参加。1年分のほこりを丁寧に拭き取り、機体の一部を本来の色に塗り直した。
福岡市南区から参加した男性(62)は、父親(故人)が零戦や艦上爆撃機「彗星」の整備を手がけていたといい、「貴重な機体がよく残ってくれた。大切に現状を維持していかなければ」と話した。
記念館は26~31日は休館し、元日から開館する。