【パリ五輪セブンズ】開催国フランスが悲願の金メダル!アントワンヌ・デュポンは15人制W杯の雪辱果たす。
1年越しの栄冠に歓喜する声がパリに響いた。 サン・ドニのスタッド・ド・フランスでパリ2024オリンピックの7人制ラグビー(男子)の決勝戦がおこなわれ、フランスがフィジーに28-7で勝利し、悲願の金メダルを獲得した。 “ゴールド・メダル・マッチ”に進出したのは15人制で世界最高のスクラムハーフとされるアントワンヌ・デュポンを擁する開催国フランスと、7人制ラグビーがオリンピック競技として採用された2016年リオ大会以来2連覇中のフィジーの2チーム。 前半2分、フィジーが右サイドを攻め込みジョセバ・タラコロがトライをマーク。コンバージョンも決まり7点を先取する。 フランスも反撃する。5分にアンディ・ティモのオフロードパスを受けたジェファーソンリー・ジョゼフのトライとコンバージョンで同点に追き、7-7で前半終了。 後半に投入されたデュポンが、すぐさま輝く。左サイドを駆け上がり、ラストパスを受けたアーロン・グランディディエ・ヌカナングがトライ。コンバージョンも決まり、フランスが14-7で逆転に成功した。 さらに後半6分、ゴール前まで攻め込んだフランスが獲得したペナルティから、デュポンが飛び込みトライを決めて勝利を手繰り寄せる。 大声援を受けた地元フランスは攻め手を緩めず、左サイドのラインアウトモールからまたしてもデュポンが金メダルを確実にするトライを奪った。 最終スコアは28-7。稀代のラグビープレイヤー、デュポンの活躍で開催国フランスが悲願の金メダルに輝いた。 昨年の15人制ラグビーW杯では、地元開催で優勝候補と目されながらも準々決勝で南アフリカに28-29で敗れたフランス。キャプテンとしてチームを率いていたデュポンはその時の雪辱をセブンズで果たした。 3位決定戦”ブロンズ・メダル・マッチ”では、準決勝でフランスに敗れた南アフリカとフィジーに敗れたオーストラリアが対戦。 前半はオーストラリアが2点リードの7-5で折り返す。後半に南アフリカのザイン・デービッツのトライとゴールで逆転した前のプレーでオーストラリアのニック・マルーフが危険なタックルで一発レッドの退場処分となった。窮地に追い込まれたオーストラリアだが粘りを見せ、後半7分の時点で19-19の同点に追いついた。 しかしロスタイムに入った8分に南アフリカのセルビン・デービッツが左サイドを抜けて、最後はショーン・ウィリアムスがトライ。7点差をつけた南アフリカが26-19で勝利し、銅メダルを獲得した。 日本は11・12位決定戦で10-21でウルグアイに敗れ、12位で大会を終えた。