14.3打数に1本は歴代12位――メジャー通算200本塁打到達の大谷翔平を歴代・現役のスラッガーと比較<SLUGGER>
大谷翔平(ドジャース)がメジャー7年目で通算200号本塁打のマイルストーンにたどり着いた。歴代・現役の名だたるスラッガーの中で、彼はどこに位置しているのか。さまざまな角度から分析してみた。 【動画】大谷翔平、4度目のオールスターでついに初ホームラン! ▼200本塁打以上の選手では歴代12位のペース 1本塁打に要した打数を用いると、大谷は通算14.3。通算200本塁打以上を記録した375人の中で12位に位置している。 1 マーク・マグワイア 10.6 2 アーロン・ジャッジ(ヤンキース)11.5 3 ベーブ・ルース 11.8 4 バリーボンズ 12.9 5 ジョーイ・ギャロ(ナショナルズ)13.72 6 ピート・アロンゾ(ナショナルズ)13.75 7 ジム・トーミー 13.76 8 カイル・シュワーバー(フィリーズ)13.9 9 ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)14.0 10 ラルフ・カイナー 14.1 11 ハーモン・キルブルー 14.2 12 大谷翔平(ドジャース) 14.3 ※所属明記の選手は現役 1位のマグワイアは1998年に70本塁打を放ってシーズン新記録(当時)を樹立し、通算1626安打のうち3分の1以上(583本)が柵越えと驚異的なパワーを誇った。次いでランクインしたジャッジは2022年にアメリカン・リーグ記録の62本を記録、大谷と熾烈なMVP争いを演じたことで記憶に新しい。 3、4位には、大谷と同じく球界の枠を越えて国民的ヒーローとして語り継がれるルースと、シーズン(73)&通算(762)本塁打記録保持者のボンズが名を連ねた。 ▼2018年以降の本数では歴代5位 大谷がメジャーデビューを果たしたのは2018年。その年から数えて200本塁打以上を量産した選手は他に4人いる。 1 アーロン・ジャッジ(ヤンキース) 235 2 マット・オルソン(ブレーブス) 219 2 カイル・シュワーバー(フィリーズ) 219 4 ピート・アロンゾ(メッツ) 210 5 大谷翔平(ドジャース) 200 大谷も含め、5人ともこの間に本塁打王のタイトルを獲得。アロンゾはメジャー1年目の19年に、ジャッジが2年目に樹立したルーキー記録(52本)を更新する53本塁打を量産した。ジャッジは前述したように22年にアメリカン・シーグ新記録の62ホーマー。シュワーバーは22年、オルソンは23年に本塁打王に輝いている。 30歳のシーズンで節目の記録に到達した大谷。この先どれだけの本塁打数を追加するだろうか。現在のペース(500打数で35本)を今後も継続すれば、35歳を迎える頃には500本に届くことも可能だ。 だが、大谷に限らず、「現在のペース」を維持することがいかに困難かは言うまでもない。28歳で300本に到達したスタントンは、30代に入って急速に輝きを失った。しかも大谷の場合、二刀流選手という特殊事情もある。それでも、これまでも常にファンの想像の遥か上の高みに到達してきた“ユニコーン”が、今後どれだけの数字を上積みしていくのか楽しみだ。 文●藤原彬 著者プロフィール ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。X(旧ツイッター)IDは@Struggler_AKIRA。
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