独失業者、12月は予想を下回る増加 求人は減少
[ベルリン 3日 ロイター] - ドイツ連邦雇用庁が3日発表した12月の失業者数は季節調整済みで前月比1万人増の287万人で予想より小幅な増加にとどまった。 ロイターがまとめたアナリスト予想は1万5000人増加だった。 連邦雇用庁は「労働市場は12月から冬休みに入る。その結果、12月は例年通り失業率と不完全雇用が増加した」と述べた。 景気見通しが芳しくないため、失業者数は増え続け、2025年初めに10年ぶりに300万人の大台を超えると予想されている。 24年の平均失業率は6.0%で23年の5.7%から上昇した。 雇用庁は「2024年の景気低迷は労働市場に一段と深刻な影響を残している」と指摘した。 失業率(季節調整済み)は6.1%で横ばい。 パンテオン・マクロエコノミクスのエコノミストは「失業率が再び上昇するのは時間の問題だ」と述べた。 求人件数は65万4000件で、前年比5万9000件減少。労働需要の鈍化を示した。 ドイツ銀行リサーチのエコノミストは、関連する初期の労働市場指標で改善は当面示唆されていないと指摘。24年の平均雇用者数は4610万人と過去最大となったが、今年は良くても停滞となる可能性が高いとし、減少する可能性もあるとの見方を示した。