スペインに敗れて現役引退のドイツ代表MFクロース 「全て出しきった」
終盤に痛恨の2失点目
5日(現地時間)、ドイツはEURO2024準々決勝でスペインと対戦し、1-2で敗れた。 120分の激闘! スペインがドイツを下して4強一番乗り 52分にMFダニ・オルモに右足シュートを決められて先制を許したドイツだったが、終了間際の89分にゴール前の混戦から最後は途中出場のMFフロリアン・ヴィルツが右足で押し込んで同点に追いつく。その後の延長戦でもスペイン相手に互角の試合を繰り広げたが、119分にミケル・メリーノにヘディングシュートを決められ、万事休す。ベスト8敗退となった。 今大会終了後に現役を退くと発表していたドイツのMFトニ・クロースにとって、スペイン戦が現役最後の試合となってしまった。同選手は試合後にドイツ国営放送『ARD』のインタビューに応じ、スペイン戦について以下のように振り返った。 「全てを出しきった試合だった。僕らは勝利にかなり近い所まで行けていた。それだけにこの結果は余計にきついよ」 「今は負けて大会を去ることになってしまったことへの失望の方が大きい。僕らには共通の大きな目標があった。それはあと少しの所で叶わなかったけど、でも現実的に見ても僕らはこの大会で良いパフォーマンスを披露していたと思う」 「僕らは自分達のことを誇りに感じてもいい。ほんの少しの間だったけど、ドイツがまた大会で優勝を狙えるようになることへの手助けができて僕は嬉しかった」 今大会も驚異的なパス成功率でドイツの攻撃をリードした稀代の名ミッドフィールダーは、優勝という目標を果たせなかった悔しさを滲ませつつピッチに別れを告げた。
構成/ザ・ワールド編集部