「後ろも”取締り”」可能!? 最近増えてる「“すごい”パトカー」って何? 新「前後レーダー」機能搭載モデル「他地域にも波及」か
筆者のイメージでは、パトカーを道路に対し少し斜めに向けて停車し取締りをすると思っていましたが、実際には、道路と並行に停車した状態で、前後から走行してくるクルマを監視できるそうです。 この新型レーダーパトカーは、日本無線製「JMA-401」や「JMA-401A」と呼ばれる計測機器が、「屋根上の左右赤色灯のあいだ」に搭載されています。 北海道で運用されている車両は、日産の現行(V37型)「スカイライン」がベースのパトロールカーですが、他県ではトヨタ「クラウン」ベースのパトロールカーもみられるようです。 玉さんの動画には、レーダーパトカーが速度違反を計測した瞬間、赤色灯を点灯させたかと思うとサイレンを鳴らしながら、一気に発進とフル加速をして検挙に向う迫力満点のシーンが収められています。 特にパトカーに興味のない筆者でも、そのようなシーンを見ると思わず「カッコいいな」と感じてしまうほどです。
北海道内で15台以上が運用されている新型レーダーパトカーの実態とは
それでは2024年春現在、新型レーダーパトカーは北海道内でどのくらい配備されているのでしょうか。 玉さんの調査によると、道内では2022年に5台、2023年にも5台、そして今年2024年春に5台は導入されているので、最低でも計15台以上は運用中とのことです。
当初は警察署の交通課に配備されていたものが、直近ではどんどん交通機動隊へ集まりつつあり、現在では交通機動隊の主力車両(機器)となっているそうです。 警察署に配備されているレーダーパトカーは、交通取り締まり以外の通常業務でも使用されていますが、交通機動隊のレーダーパトカーは3交代制で取り締まりにフル活用されているので、深夜でも明け方でも24時間交通取り締まりを行っているようです。 そんな新型レーダーパトカーの気になる実態について、交通取締り系ユーチューバー玉さんからの有力情報を紹介していきましょう。 ●何キロオーバーから検挙される!? 従来のレーザーパトカー、新型レーダーパトカーともに、制限速度を15キロ以上オーバーした車を主に検挙しているそうです。 ただしごく稀ですが、玉さんは過去に10キロオーバーで切符を切られた場面に立ち会ったことがあるそうで、15キロオーバー以内だから安心ということはないようです。 また従来のレーザーパトカー、新型レーダーパトカーともに速度違反だけを取り締まっているわけではなく、一時停止や歩行者横断妨害など、様々な交通違反にも目を光らせているそうです。 ●検挙されやすいのはどんな人!? 例えば、北海道観光の一大拠点である新千歳空港の周辺道路では、レンタカーが多く検挙されているようです。 また札幌市と小樽市を結ぶ主要国道の5号線でも、観光客と思われるレンタカーや地元以外のナンバーのクルマがよく検挙されているようです。 玉さんは、次のように話します。 「レーダーパトカーなどが待機しているポイントはある程度決まっていて、地元のドライバーはそのことを熟知しているからです」 では、地元ナンバーのクルマについて行くような運転をすれば大丈夫かというと、そうでもないといいます。 「レーダーパトカーなどを避けられたとしても、移動式オービスが運用される場合があります。 この移動式オービスは神出鬼没でどこにでも設置できるため、速度を出し過ぎると地元のクルマと一緒に撮影されかねません。 観光で北海道へ行かれる方は、せっかくの旅なので北海道らしい街並みや雄大な景色を楽しみながらのんびりと走ることをオススメします」