「衆院選の争点」について多く挙がった言葉（ユーザーローカルＡＩテキストマイニングによる分析）

　１５日公示、２７日投開票となった衆院選の争点について、長崎新聞の情報窓口「ナガサキポスト」で意見を募ったところ、最も多く使われていた言葉は「裏金」だった。他には「経済」「物価高」「国防」などが多く、有権者が注目するポイントとなりそうだ。 　ナガサキポストの登録者のうち約１６００人に９月３０日から１０月１日まで、衆院選の争点について聞き、１５３人が答えた。自由記述回答から使用頻度が高い言葉を抽出する人工知能（ＡＩ）テキストマイニングの手法で分析した。 　最頻出した単語は「裏金」で、「政治とカネ」と合わせると半数以上が言及した。石破茂首相は派閥裏金事件の再調査はしない意向だが「処分がうやむやになっている。はっきりしてほしい」（西彼長与町、７０代無職男性）、「議員は責任のある立場。やったことの説明をして」（諫早市、６０代パート・アルバイト女性）と厳しい視線が注がれている。 　同じく岸田政権時に表面化した世界平和統一家庭連合（旧統一教会）との関係についても説明を求める意見が目立った。 　「経済」や「物価高」を挙げた人も多い。長崎市の７０代無職男性は「高齢の身では先が不安で生活が難しい」と嘆いた。消費税減税や賃上げなど具体的な注文も多く、生活者の視点に立ちながら景気回復への道筋を示せるかが、候補者に問われそうだ。 　「外交」「国防」の使用頻度も高い。ロシアのウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザの戦闘を受け、防衛や安全保障への関心が高まっているようだ。「中国、ロシアの領空侵犯に強い意志を示して」（長崎市、６０代会社員女性）、「外交努力で北朝鮮、ロシア、イスラエルに強く平和を訴えて」（同、６０代無職女性）といった声が寄せられた。 　ほかにも子育て、医療・福祉、ＬＧＢＴＱ、選択的夫婦別姓など多様なテーマが挙がった。佐世保市の５０代自営業男性は「国民一人一人のための政策に真っ正面から取り組むことを求めます」と１票に託す思いをつづった。