マナーに無知な若者を作っているのは「ソフト老害ゴルファー」!? ベテランほど犯しやすいマナー違反とは?
ゴルファーを育てるのもダメにするのも先輩ゴルファー次第
一般営業しているほとんどのゴルフ場では、指定された区域以外では「アプローチ禁止」になっています。R&Aルールとは別に、マナー上の理由でゴルフ場が決めている場合がほとんどです。
しかし実際には、スタートホールや渋滞ホールのティーイングエリアには、ティーショットで作られたものとは明らかに異なる「ディボット跡」が存在します。若いゴルファーが禁止地区でアプローチ練習をしていることがありますが、彼らは率先して「マナー違反」をしているワケではなく知らないだけです。 そして、経験を重ねたベテランほどマナーにルーズになり、あえて注意しないどころか一緒になってアプローチしていることもあるそうです。 つまり手本になるはずのベテランが、若いゴルファーたちに「マナー違反行為」をわざわざ教えているということになるのです。そんな若者ゴルファーが後になって別の場所で「厳重注意」されるのでは、ゴルフ自体がつまらなく感じてしまう可能性もあります。 せっかくゴルフを始めたのに、すぐに辞めてしまう人の中には「同伴ゴルファー」が原因の場合も多いといわれます。ゴルフ楽しく感じるように「育てる」のも、知らないうちに「ダメにしてしまう」のも同伴ゴルファー次第です。 少なくとも無責任に「人数集め」で若いゴルファーを連れて行くのであれば、手本になるようなマナーをいつも以上に意識してプレーして欲しいものです。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。
猿場トール