2025年は「両極端なトランプ氏」が市場を困惑させそうだ
トランプ次期大統領とイーロン・マスク氏(右)。2025年の市場も「グッドトランプ」と「バッドトランプ」が出ることで、かなり影響を受けそうだ(写真:ブルームバーグ)
2025年は、アメリカで「トランプ2.0」(ドナルド・トランプ氏の通算2期目の政策)が、本格的に始動する。前回「トランプ1.0」(1期目)の2017年スタート時は、政権内で人事面のゴタゴタが約半年間(6月まで)続いた。 しかし、今回はトランプ支持者であることを条件に早期に閣僚を指名しており、12月の段階でほぼ政権の骨格(=トランプ流ドリームチーム)が出来上がっている。 さらに、「対中・イラン強硬派」「ウクライナ支援懐疑派」「移民強硬派」「気候変動懐疑派」――といったトランプ氏の掲げる“過激な”政策をしっかりと後押しするのにふさわしい人選が行われているのが特徴だ。このため、アメリカ第一主義の「トランプ2.0」は2025年1月20日の大統領就任初日から、ロケットスタートになるだろう。
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中井 裕幸