「今までは(林下)詩美さんに頼ってしまっていた。でも…」大ケガからの復帰、盟友の新団体移籍…“スターダム残留”を選んだ上谷沙弥のホンネ
「あのケガをきっかけに視野に入れたベルトなんです」
上谷は4月27日に横浜BUNTAIで新ハイスピード王者になった。王者は鹿島沙希だったが、4WAYマッチという変則試合で、フキゲンです★をフォールしてベルトを手にした。 「久しぶりのシングルのタイトルなのでうれしかった。ハイスピードというと、小柄で足が速い選手が争っているイメージがあった。でもあのケガをきっかけに視野に入れたベルトなんです」 確かにハイスピード王者といえば、AZMやコグマ、スターライト・キッド、鹿島沙希、星来芽依らが目まぐるしく動き回るイメージだった。 「今までの固定観念を取り払って、自分がでかくても動けるというのを見せたい。ハイスピードと言えばAZMさん。でも筋肉の飯田沙耶が挑戦してくれて、みんなが挑戦しやすくなったと思います。新しいハイスピード像を作っていきたい」 5月18日、横浜武道館で飯田を押さえ込んで初防衛に成功した。飯田は特別な相手だった。デビューした頃からタッグを組んでいた。シングルでのタイトルマッチで戦うのは初めてだった。 「ハイスピードフェニックス。速くて、華麗で、そして情熱的で。でもそんな試合ができたのは相手が飯田沙耶だったから。それは間違いない。私たちの可能性は無限大で、なんだってできるし、なんにだってなれる。お前の行く道すべて、私が立ちはだかってやるから、今日みたいな熱い戦い、またやろう」 上谷は「情熱的」という言葉を使った。 「腕の脱臼の部分はもう痛くありません。その時に痛めた肩が天気によって少し痛かったりしますけど……。ワンダー王座(白いベルト)の時は最多防衛という記録を意識していたんですが、今回のハイスピードは1試合1試合、お客さんの印象に残る試合をしたいと思っています」 「プランチャでケガしたので、プランチャを飛ぶ前にはフラッシュバックすることはあります。次のステージに行くためにフィニッシュのフェニックス・スプラッシュは封印したんです。今は新しい技を増やすことは考えてなくて、今持っている技を大切にしたい。今まで自分はハイスピード的な部分を見せていなかったけれど、本当はいっぱい持っているので、ファンの皆さんはこれから驚くと思いますよ」 上谷は自信たっぷりだった。「今はハイスピードに専念して」と語っているが、QQのリーダーになってしばらく経ってから次の目標に向けて歩み始めるのだろう。
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