今季2勝目を手にした青木瀬令奈

＜大王製紙エリエールレディス　最終日◇19日◇エリエールゴルフクラブ松山（愛媛県）◇6575ヤード・パー71＞ 飛ばなくても勝てる青木瀬令奈が大切にする”ゼロライン”ってなんだ⁉【動画】 国内女子ツアーは最終ラウンドが行われ、首位と2打差の2位から出た青木瀬令奈が5バーディ・1ボギーの「67」で回り、トータル13アンダーで逆転優勝。今季「Tポイントレディス」以来2勝目、ツアー通算5勝目を挙げた。 鮮やかな逆転劇だった。1番2番で連続バーディとして首位の岩井千怜をとらえると、5番、9番でもバーディを奪って単独首位で折り返す。14番でボギーとして一時は後続に並ばれたが、17番パー5でバーディを奪って抜け出すと、18番は危なげなくパーセーブ。 1打差の2位には2週連続優勝を狙った西郷真央。単独首位で出た岩井千怜は「71」と伸ばせず岩井明愛、原英莉花、櫻井心那と並んで2打差の3位タイで3日間を終えた。 3打差の4位タイには菅沼菜々、上田桃子。メルセデス・ランキング（以下、MR）1位の山下美夢有は、この日「66」で回りトータル9アンダー。ペ・ソンウ（韓国）、永峰咲希、天本ハルカ、高橋彩華、堀琴音と並んで9位タイフィニッシュ。 大会連覇を狙った藤田さいきは、トータル8アンダー・15位タイ。MR2位の申ジエはトータル4アンダー・36位タイ。次週の最終戦は山下、申、MR3位・岩井明愛の3人に絞られた年間女王争いが決定する。 来季のシード権をかけた争いも決着。今季のシード保持者でMR55位で今大会を迎えた堀琴音は、予選落ちしたMR50位の濱田茉優を逆転するために単独11位以上（57）のポイント獲得が最低条件。6位タイから出た最終日は「69」で回り9位タイに入ったが、6人が並んだため獲得ポイントは56．25。トータル445．66ptで濱田（446．01pt）との差はわずかに0．35で逆転シードを逃して、MR51位でシーズンを終えた。 3日目が悪天候により競技が中止となり、54ホールに短縮。賞金ランキングへの加算は75パーセントに減額。MRポイントは100パーセント加算される。 【最終日の上位成績】 優勝／－13／青木瀬令奈 2位／－12／西郷真央 3位タイ／－11／原英莉花、岩井明愛、岩井千怜、櫻井心那 7位タイ／－10／菅沼菜々、上田桃子 9位タイ／山下美夢有、堀琴音、天本ハルカ、永峰咲希、高橋彩華、ペ・ソンウ