全国ツアー開催目前! COPESインタビュー「どんなジャンルに混じっても戦えるようなバンドになりたい」
──活動をしていく中で、この曲ができたから、バンドとして進んでいけたっていうターニングポイントになった曲はありますか。 カメイ アルバムにも収録したんですけど、やっぱり「winner」かな。 しいな 王道のスカも入っていてツービートもあって、明るくて、まさにメロコアっていう感じなんですけど。初めてちゃんとした人に撮ってもらったMVが「winner」で。再生回数も知名度がないなりに1万回再生とかいったんですよね。それで明るい曲調で、男女ボーカルのバンドだって認知してくれる人が増えたし、ライブに遊びにきてくれる母数も増えていったのかなという印象ですね。元々この「winner」のタネとなったのは、2019年末の『COUNTDOWN JAPAN』に行ったときに、明け方5時くらいに観たLONGMANに衝撃を受けてしまったからで。音源は聴いたことはあったんですけど、ライブで観るのが初めてで。やばい!って思って。そこでインスパイアされて、「winner」のタネができたんです。 ──そのLONGMANとは既に対バンもしてますよね。 しいな 今年に入って対バンをして仲良くなれて。もう──感動しました。 カメイ 初対バンまでは長かったですけど、一回対バンをしたらそこから何度か対バンが決まっていったのが、うれしかったですね。 しいな そんなことあるんだっていう。 ──その曲のタネから形になるまでは結構じっくりと温めた感じですか。 しいな 当時はまだバンドも組んでいなかったので。作りたいと思っても、機会もなかったからだいぶ温めた曲ではありました。 カメイ あとこの「winner」では、お客さん発信だったんですけど、“winner winner”というフレーズのところで“W”のハンドサインを作ってのってくれるというのがあって。そういうのが生まれたのもターニングポイントというか、みんながライブの一体感を出してくれた曲だなっていう感じで。 しいな 最初はふざけてやったみたいな感じだと思うので、まさかこんなに広がるとは思わなかったですけどね。徐々にサーキットイベントとかに出られるようになって、絶対に初めて観る顔なのにやってくれている人がいるんですよ。多分ライブ映像を観てくれて、認知してくれたのかなって思っているんですけど。 ──徐々にライブの景色が変わってくることで曲作りでの変化はありましたか。 カメイ だいぶ曲調は変わりました。最初はメロコア、メロディックをやるっていうイメージで組んだから、もっとツービートの曲が多かったし、英語詞も多かったんです。でもやっていくうちに、できる曲が裏打ちとかスカとかが多くなって、うちらの強みもそこだなっていうのに気づいてからは、ちょっとシフトチェンジというか。 しいな 日本語で歌った方がやっぱりスッと入るのかなっていうのは、少し前くらいから感じていますね。それこそちょたがサポートをしてくれるようになったくらいから徐々にシフトチェンジをしていって、今では日本語の歌詞を中心に曲作りをしている感じです。 ──1stアルバム『FORTH』についても伺いたいのですが、まずはリードトラック「E•I•E•I•O」は、一度は聴いたことがあるだろうおなじみの童謡のフレーズを用いた、キャッチーでフレンドリーな曲ですが、どんなふうにできた曲ですか。 しいな 出だしの部分からスッと入ってくる曲って、みんなどんな曲なんだろうって思うじゃないですか。そういう曲を狙って、挑戦してみようと思って童謡のフレーズを入れて作ってみました。 ──なぜこの“E•I•E•I•O”のフレーズになったんですか。 しいな 昔のバラエティ番組でやっていた“イヤイヤヨゲーム”っていう──芸人さんがこの音楽に合わせて嫌なことを言うみたいなゲームがあったんですけど。それがなぜかYouTubeのおすすめに上がってきて観ていたんです。嫌なことを言って、イヤイヤヨーっていう振りをするんですけど、これ曲にしたら面白いかもなって思ったのがきっかけで。イヤイヤヨーのセリフは使いたかったので、何をして嫌なのか、自分の苦手なことを書いていったらこの歌詞になりました(笑)。