ロッテのD1位・上田希由翔が1軍復帰で初の2安打も…自身のフライ落球から勝ち越し点を献上
(日本生命セ・パ交流戦、ロッテ―中日、1回戦、14日、ゾゾマリン)ロッテのD1位・上田希由翔内野手(22)=明大=が4月25日に出場選手登録を抹消されて以来、約1カ月半ぶりに1軍復帰。「7番・三塁」で即スタメン出場を果たすと二回の第1打席で中前打を放った。 「自分の場合は一発勝負だと思うので、一発でしっかり結果出せるようにやっていけたら」と試合前に気合を入れた上田。その言葉通り、最初の打席で結果を残した。カウント1-2から中日先発右腕、涌井のフォークボールを強振。鋭いライナーで二遊間を破った。 持ち味は長打力を兼ね備えた勝負強い打撃。東京六大学野球リーグでは歴代4位となる通算74打点を挙げた。首脳陣からの期待も高く、開幕2カード目の4月2日に1軍初昇格したが、10試合で23打数5安打(・217)、0本塁打、3打点とプロの洗礼を浴びた。 ファームでは「真っすぐも変化球も自分のタイミング(やポイント)で打ちにいく」とあえて緩い球を打撃練習で打ち込んだ。「それを崩さずにこっち(1軍)でもやりました」とこの日の試合前練習でも山なりの球に向かって黙々とスイング。四回の第2打席では直球を中前にはじき返し、自身初のマルチ安打で理想の打撃を1軍の舞台で体現した。 「やれることはやってきた。ファームでやってきたことをしっかり出せたら」と背番号10。しかし、2―2の六回に守備で痛恨のミス。中日・板山のマウンド上空に上がった飛球を落球。無死二塁のピンチを招き、1死三塁から内野ゴロの間に勝ち越し点を許してしまった。